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〔ヘルパンギーナ〕

概要病気症状原因診断
治療予後合併症情報書籍
 
この疾患の概要です

 〔ヘルパンギーナ〕は、感染症法の五類感染症に指定された疾患であり、いわゆる夏風邪の代表的な流行性の感染症です。

 〔ヘルパンギーナ〕は、夏に多く見かけるウイルス性の夏風邪で、毎年6月下旬頃から8月末の夏季を中心に、主に幼児の間で流行する特徴があります。

 この病気は〔急性ウイルス性咽頭炎〕の症状が強く、発熱を伴いながら口腔粘膜に特徴的な水疱性発疹が現れます。


 この病気の原因病原体は、主にエンテロウイルス属の多数のウイルスです。

 エンテロウイルスとは、ピコルナウイルス科に属する多数のRNAウイルスの総称で、具体的には次のような多くの種類のウイルスがあります。

 ・ポリオウイルス
 ・A群コクサッキーウイルス
 ・B群コクサッキーウイルス
 ・エコーウイルス
 ・エンテロウイルス(68~71型)

 このため、〔ヘルパンギーナ〕には何度も感染してしまいます。

 特に、流行性のウイルスはA群コクサッキーウイルス(CA)ですが、血清型が多数あり、中でも血清型CA4が最も多く、CA10やCA6なども感染します。

 エンテロウイルス属ウイルスの宿主はヒトだけであり、感染経路は接触感染と糞口感染、飛沫感染などとなります。

 エンテロウイルスの特性上、病気回復後も2~4週間にわたり便からウイルスが検出されます。

 〔ヘルパンギーナ〕の潜伏期間は2~7日間です。

 潜伏期を経過すると、突然38度C以上の発熱で発症し、熱性痙攣、頭痛、筋肉痛、嘔吐、下痢などの症状が出ます。

 発熱と同時か1日ほど遅れて、口腔内咽頭粘膜が発赤し、直径1~3mmほどの水疱疹、潰瘍が数個~10個ほど現れます。

 口内の発疹は強い痛みを伴うことが多く、乳幼児では痛みのために、拒食、哺乳障害、食欲不振、よだれを流し不機嫌となります。

 飲食ができないために脱水症状を呈することもあります。

 発熱は2~4日間ほどで解熱し、やや遅れて小水疱も消失します。発症から1週間程度で症状も落ち着き、通常は後遺症を残すこともなく予後は良好です。

 しかし、ごく稀には〔髄膜炎〕を起こし嘔吐を繰り返したり酷い頭痛が続くことがあり、この場合には治療が必要です。

 〔ヘルパンギーナ〕は、〔プール熱〕や〔手足口病〕と同様、毎年初夏から秋にかけて流行するいわゆる夏風邪と呼ばれる夏型感染症ですが、患者の年齢は4歳以下が大部分であり、1、2、3、4、0歳代の順で多く発症します。

 尚、この病気は、英語では〔Herpangina〕と呼ばれます。

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