1960年代以降、ペニシリン系薬剤の登場によって〔淋菌感染症〕の治療は容易になりましたが、最近では薬剤耐性淋菌が次々と出現し、問題となっています。
〔淋菌感染症〕の潜伏期間は約2~9日です。
この病気は、基本的に尿道、子宮頸部、直腸、喉などの内膜や、眼の結膜を侵しますが、無症状で経過することもあります。
発症する場合、男性では、尿道通、排尿通、亀頭部の発赤、尿道口からの膿性分泌物、勃起時の痛みなどが現れます。女性では一般に男性よりも軽症ですが、膣分泌物の増加などがみられます。
妊婦が〔淋病〕に感染していると、新生児は出産時に母体から感染し両眼が侵されることがあり、早期に治療しないと失明する恐れもあります。
〔淋菌感染症〕は、治療により一旦治癒しても、何度でも再感染することがあります。
〔淋菌感染症〕は、世界中に存在し増加傾向にある性感染症です。日本で感染者は20歳代に最も多くなっています。統計的には女性は極端に少ないですが、女性の場合には自覚症状がないため、受診の機会がないためとみられています。
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