化合物名
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多く含む植物 |
主な効用 |
アリシン
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・ニンニク
・タマネギ
・長ネギ
・あさつき
・エシャロット
・ニラ
・らっきょう
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アリシンは、ニンニク特有の刺激臭のもととなる成分で、「硫化アリル」「アリル化合物」とも呼ばれます。抗菌・抗カビ作用に優れ、生活習慣病を予防します。また、疲労回復に必要なビタミンB1の吸収を助け、代謝機能も高めるため、風邪の予防や症状の改善にも効果があります。
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アリイン
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・ニンニク
・タマネギ
・長ネギ
・ニラ
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アリインは、新鮮なニンニクに豊富に含まれる天然のスルホキシドという化学成分です。新鮮なニンニクを刻んだり、すり下ろしたりするとアリナーゼという分解酵素によってアリシンに変換されます。
アリインには、血液サラサラ効果や抗菌・抗カビ作用、疲労回復作用などがあります。
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アホエン
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・ニンニク
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アホエンは、生のニンニクには含まれない成分ですが、ニンニクをすり潰して食用油の中で100度C以下の低温で加熱すると、3分子のアリインが結合して生れる成分です。
アホエンにはスーパーオキシドアニオンの発生を抑制する抗酸化作用があるほか、抗血栓剤作用もあり、心臓病や脳梗塞を予防します。抗菌剤としても有効で、水虫予防、カンジダ症などに効果があります。アホエンには、がん予防効果、認知症予防効果もあるとされています。
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イソチオシアナート
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・大根
・ワサビ
・ニンニク
・キャベツ
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イソチオシアナート(イソチオシアネート)は、大根やワサビなどのアブラナ科の植物の辛味成分で、大根おろしのピリリとした刺激やワサビのツンと鼻に来る刺激のもととなる成分です。
イソチオシアナートは、これらの植物中には直接は含まれず、シニグリンという配糖体として存在していて、すりおろしなどで細胞に傷がつくと、ミロシナーゼという酵素の作用で生成されます。
イソチオシアナートには、発ガン抑制作用、殺菌作用、食欲増進作用などがあるとされています。
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アリルメチルトリスフィド
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・ニンニク
・タマネギ
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ニンニクなどに含まれるメチルアリルトリスフィド(MATS)は、血小板凝集促進作用のあるトロンボキサンA2の合成を抑制する作用があり、血液の凝固を防ぎ、血栓症を予防し、脳卒中や心筋梗塞などになり難くします。
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ジアリルスルフィド
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・ニンニク
・タマネギ
・らっきょう
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ジアリルスルフィドは、ニンニクやタマネギに含まれる硫黄化合物成分で、抗酸化作用物質のひとつです。解毒酵素の働きを活性化したり、活性酸素を除去する作用があり、がん細胞の活性を抑制してがん予防します。
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