化合物名
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多く含む植物
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主な効用
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カテキン
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・緑茶
・番茶
・ほうじ茶
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カテキンは、緑茶に豊富に含まれる栄養成分ですが、番茶、ほうじ茶などの日本茶全般にも含まれるポリフェノール成分です。
カテキンの特徴的な健康効果は、強力な抗酸化作用を有することで、抗がん作用をはじめ、生活習慣病予防効果があることです。胆汁酸の排泄促進作用や殺菌作用、腸内の善玉菌を増殖させる作用などもあるとされます。
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サポニン
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・大豆
・豆乳
・納豆
・豆腐
・味噌
・おから
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サポニンとは、植物に含まれる配糖体のことです。サポニンは、大豆などの胚芽に多量に含まれる渋味成分・苦味成分で、強力な抗酸化作用をもっており、体内での脂質の過酸化を抑制し代謝(無毒化)させる作用があります。
水みも油にも溶けるので、血管内に付着した脂質の除去作用や中性脂肪値を低下させる効果があります。これにより、脂質異常症や動脈硬化症、高血圧症などの改善効果が期待されています。
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イソフラボン
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・大豆
・黒豆
・納豆
・きな粉
・油揚げ
・厚揚げ
・味噌
・豆腐
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イソフラボンは、主に大豆の胚芽に含まれるポリフェノールです。体内では女性ホルモンであるエストロゲンと類似の作用を有することから植物性エストロゲンのひとつともされています。
エストロゲンの不足は骨の代謝を阻害しカルシウムを排泄しやすくなるために、特に更年期以降の女性の骨粗しょう症の原因となりますし、同時に更年期のイライラやのぼせ、肩こりなどの原因ともなります。
エストロゲンを摂取することで、これらの症状を軽減できるほか、更に血液のサラサラ効果や悪玉コレステロール低減効果などもあるとされます。
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アントシアニン
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・ブルーベリー
・ナス
・赤キャベツ
・赤紫蘇
・紫芋
・ブドウ
・スイカ
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アントシアニンは、ブルーベリーやブドウ、赤字素、紫芋など主に紫色や赤色をした植物食品に多く含まれている栄養成分です。アントシアニンには抗酸化作用がありますが、最も特徴的作用は、目の機能を向上させる効果です。
目の網膜にはロドプシンという物質があり、光刺激で分解され再合成されてバランスしていますが、目を酷使すると、この再合成が間に合わなくなり、視界のカスミや目のチカチカ現象が現れます。
アントシアニンは、ロドプシンの再合成作用を活性化するので、疲れ目予防や症状の改善に役立ちます。
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ピクノジェノール
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・フランス海岸松の樹皮
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ピクノジェノールは、南フランスの大西洋岸に生育するフランス海岸松の樹皮から採れるポリフェノールで多くのフラボノイドを含んでいます。
即効性のある抗酸化物質とされ、月経困難症や月経痛、子宮内膜症、更年期障害、冷え性などの女性に特有な症状を改善する効果があるとされています。
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クルクミン
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・ウコン茶
・カレー粉
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クルクミンは、カレーに使用されるターメリック(ウコン)に含まれる黄色い色素のことです。
クルクミンには、胆汁の分泌を促進させ強力な肝臓機能を亢進する作用があります。また、抗酸化作用による老化予防、がん発生抑制などの作用があるほか、殺菌作用による胃炎の改善作用もあります。
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ショウガオール
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・生姜(しょうが)
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ショウガオールは、文字通り、主に生姜に含まれる栄養成分で、ジンゲロンとともに生姜の辛味の原因物質です。ショウガオールは加熱するとジンゲオールに変化します。
ショウガオールには、血行促進作用、体を温める作用があり、冷え性の改善に効果があります。また、つわりや二日酔いによる吐き気の症状を改善する効果や胃潰瘍の予防効果もあるとされます。強力な殺菌作用があるので、刺身にしょうがを添えることで食中毒の予防にも効果があります。
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カカオマスポリフェノール
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・チョコレート
・ココア
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チョコレートやココアの原料であるカカオ豆に含まれるポリフェノールがカカオマスポリフェノールです。このカカオマスポリフェノールには、赤ワインに含まれるポリフェノール以上に強力な抗酸化作用があるとされています。
カカオマスポリフェノールには、悪玉コレステロール(LDL)の発生を抑制して血液をサラサラにする効果や動脈硬化抑制作用があります。また、胃内に棲みつくヘリコバクター・ピロリ菌や病原性大腸菌(O-157)の増殖抑制作用があります。更に、虫歯の原因となる、ミュータンス菌の抑制作用があり、虫歯予防にも効果的です。
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