〔酵母とは〕 |
酵母は英語ではイースト(yeast)と呼ばれる単細胞性の真菌類の総称です。 |
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〔酵母とは〕 |
酵母は英語ではイースト(yeast)と呼ばれる単細胞性の真菌類の総称です。 |
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酵母は基本的には真核で単細胞性の微生物であり、運動性はなく、細胞壁を有していますが、光合成機能を持つことは無く、外部の有機物を分解することで栄養を獲得します。 酵母は出芽や分裂という手段で増殖しますが、増殖細胞は不完全に接合し樹脂状を呈することがあります。 病気の原因となる酵母には、多くの種類が知られていて、これらが病気の原因となるときには、酵母とは呼ばず病原菌と呼ばれています。 酵母を利用して有用な食品などを製造することができ、これを「発酵」と呼んでいます。 発酵とは、狭い意味では、酵母などの微生物が嫌気性条件化でエネルギーを得るために有機化合物を酸化して、アルコールや有機酸、二酸化炭素などを生成する作用をいいます。 |
また、広い意味では、微生物の作用を用いて、有用な食品を製造することを意味します。 もっと簡単に言うと、酵母とは糖分をアルコールと炭酸ガスに分解する単細胞微生物をいいます。 ビール、日本酒、ワイン、味噌、醤油、パン、ヨーグルト、チーズなどの発酵食品は、酵母の働きにより製造されています。このような食品の製造に利用される酵母類には表で示すようなものがあります。
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◆〔食品製造に利用される酵母類〕についてご説明します。 |
ビール酵母 |
アルコール発酵を促す酵母の中で、ビールの発酵作用がある酵母がビール酵母です。ビール酵母には、エール酵母(上面発酵)とラガー酵母(下面発酵)という二つの種類があります。 |
清酒酵母 |
アルコール発酵を促す酵母の中で、清酒の発酵作用がある酵母が清酒酵母です。清酒酵母は、アルコール濃度が少々高くても活動を続けるため、アルコール度数も高めにすることができます。 |
ワイン酵母 |
アルコール発酵を促す酵母の中で、ワインの発酵作用がある酵母がワイン酵母です。 |
黒酵母 |
黒酵母菌は、さとうきびの原糖に含まれる高分子多糖体、オリゴ糖からなる水に溶けやすい粘り気のある水溶体で、ドリンク剤や化粧品の原料、ペット用食品、畜水産飼料、水質浄化などに利用されています。 |
パン酵母 |
パンの発酵に使用されるのはイースト菌という単一種の酵母です。パン酵母が発酵するときに発生する炭酸ガスを利用して、パン生地はふっくらと膨らみます。 |