紅酒
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紅酒は台湾などで作られる酒で「アンチュ」といいます。餅玄米を蒸して紅麹と水とを加えて発酵させ、米酒を加えてつくります。
新しい紅酒は、紅色をしていますが、次第に淡黄色から褐黄色に変化し、独特の風味を持つ酒となり、珍重されます。
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腐乳
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腐乳は、納豆菌で発酵させた豆腐を、紅麹、酒麹、酒かす、塩などを混ぜ合わせたものの中に漬け込んで作ります。
そのまま酒の肴としたり、鍋物の薬味として使います。おかゆと合わせて食べたり、調味料としても使います。
この腐乳が明時代の中国から沖縄に伝わり、「豆腐よう」が作られるようになったとされています。
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豆腐よう
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豆腐ようは、琉球王朝時代に明から伝来した沖縄の郷土料理です。非常に栄養価が高く「東洋のチーズ」とも呼ばれ愛好される健康食品のひとつです。琉球王朝時代には、高貴な人々の間で病後の滋養食としても重宝されたと伝えられています。
豆腐ようは、塩漬けにした豆腐を脱水し、米麹と紅麹、泡盛を合わせた独特な漬け汁の中に漬け込みます。約2か月間~1年間ほど発酵熟成させるとできあがります。豆腐ようは「唐芙蓉」と書かれることもあります。
紅麹菌の発酵により、アスパラギン酸やグルタミン酸などのアミノ酸、グルコース、脂肪酸、有機酸のエチルエステルなどが作られ、豆腐ようの絶妙な香味を醸しだします。
熟成が進むと、しだいに豆腐の味は薄れ、チーズと酒を合わせたような味わいが強くなります。泡盛やビール、焼酎の肴として、楊枝などで少量ずつ削いで食べるのがおつだとされます。
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赤酒
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紅麹の色素である、モナスコルビンを用いて着色した、新潟県特産の清酒のことです。
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天然着色料
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食品加工に使用する化学合成食品添加物には、とかく発がん性があるなど危険が伴うことから、自然食品から抽出した天然添加物が注目されています。このような観点から、紅麹のモナスコルビン色素は、ハムやソーセージ、菓子、飲料など着色料として使われています。
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その他
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栄養豊富で安全な紅麹の有用性が着目され、最近では、紅麹入りのパン、紅麹もろみ酢、紅麹の味噌、紅麹の醤油など、紅麹を利用した多くの食品が市販されています。
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