〔リハビリテーション〕 |
ご存知のように、保険診療の場合の医療費は、診察・検査・処置・手術・投薬などのそれぞれの診療行為ごとに細かく定められています。●●の治療は〇〇点、▲▲の薬は△△点といったように、すべて「医科診療報酬点数」と呼ばれる点数が決まっています。 この点数は、「1点=10円」で計算され、医療機関はこの決められた点数に従って医療費を計算しています。患者は健康保険の種類や年齢などの条件に従って、この医療費の10%や30%を支払います。残りは健康保険から支払われます。 |
リハビリ、またはリハビリテーションという言葉は、英語の「rehabilitaion」に対応する言葉で既に日本語として馴染みがあります。 リハビリテーションは、何らかの障害を持った人が日常生活を円滑にできるようにするための全てのことを意味しています。本来のリハビリテーションは広い意味で障害者の自立を目指しています。 |
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リハビリテーションのもともとの意味あいは「本来あるべき状態、姿への回復、権利の回復、復権」などです。 現代的なリハビリテーションの具体的な意味づけや行動は、第二次大戦中に激増した傷病兵の身体障害を支援する運動としてアメリカで始まりました。 現代の日本では、リハビリとかリハビリテーションという言葉は、狭義に解釈されるようになり、「治療体操や運動療法」的な意味合いの強い言葉として定着しています。 即ち、脳卒中などで身体が不自由になるような神経疾患の後遺症の改善、老年痴呆の改善、がんの治療で化学療法を行った場合の後遺症の改善、あるいは怪我などで身体が不自由になった場合の機能回復などを目指すものとしてのリハビリテーションの重要性が増してきているのです。 リハビリテーションには、大きく分けて、医学的要因による障害(インペアメント)に対する「医学的リハビリテーション」と、障害に伴って社会的に生じる障害(ディスアビリティ)に対する「社会的リハビリテーション」の二つに分類されています。現代でのリハビリテーションの基本概念は、「生活機能の改善・向上」となっています。 リハビリテーションにかかる費用は、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの専門家によるリハビリテーションが行われた場合にかかります。患者さんの病気の種類や、時間単位数などによりその料金は変化します。 |