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〔精神科専門療法〕

 

 ご存知のように、保険診療の場合の医療費は、診察・検査・処置・手術・投薬などのそれぞれの診療行為ごとに細かく定められています。●●の治療は〇〇点、▲▲の薬は△△点といったように、すべて「医科診療報酬点数」と呼ばれる点数が決まっています。

 この点数は、「1点=10円」で計算され、医療機関はこの決められた点数に従って医療費を計算しています。患者は健康保険の種類や年齢などの条件に従って、この医療費の10%や30%を支払います。残りは健康保険から支払われます。


 精神や心の病の治療は、一般病院ではなく、精神科専門の医療機関で行われます。

 専門の精神科医による心の病の治療は「精神療法」と呼ばれます。また、医師が必要と認めた患者について、臨床心理士が「心理療法」を行うことがあります。


 精神科医は患者の話を聞き、精神分析した上で、治療方針を定め、患者の精神的な苦痛を緩和、あるいは取り除く治療を進めます。

 患者の自己理解を進め、心の統合や成長を促して、症状の改善や問題の解決を図ることが目標となります。

 精神を患う患者に対して行う治療は、精神科専門療法として定められています。現在、この精神化専門療法は、下記の表で示すような21項目に分類されています。

精神科専門療法の分類 ◆〔精神科専門療法の分類〕についてご説明します。
精神科電気痙攣療法

 精神科電気痙攣療法は、入院患者、外来患者で、薬剤での効果が不十分な統合失調症、うつ病患者のうち、緊張病性又はうつ病性昏迷、興奮、拒食、強い自殺念慮、自殺企図のある者を対象として行われます。

 精神科電気痙攣療法では、立会人の下で、精神科担当医師が、ごく短時間ながら頭部に100ボルト前後の電流を反復して流し、精神症状の改善を図る療法です。

入院精神療法

 入院精神療法は、統合失調症、躁うつ病、神経症、中毒性精神障害、心因性反応、児童・思春期精神疾患、人格障害または精神症状を伴う脳器質性障害のある患者およびその家族を対象として、行う治療法です。

 一定の治療計画に基づいて精神面から効果のある心理的影響を与えることで、疾患に起因する不安や葛藤を除去し、情緒の改善を図り洞察へと導く治療方法です。

通院・在宅精神療法

 通院・在宅精神療法とは、統合失調症、躁うつ病、神経症、中毒性精神障害(アルコール依存症等)、心因反応、児童・思春期精神疾患、人格障害又は精神症状を伴う脳器質性障害等のため社会生活を営むことが著しく困難な通院患者と患者の家族に対して、医師が一定の治療計画のもとに危機介入、対人関係の改善、社会適応能力の向上を図るための指示、助言等の働きかけを継続的に行う治療方法です。

精神科継続外来支援・指導料

 入院中の患者以外の患者に精神科医が患者またはその家族などに対して、病状、服薬状況および副作用の有無等の確認を主とした支援を行うことをいいます。

 また、精神科医の指示の下で、保険師、看護師、作業療法士または精神保健福祉士が患者または家族等に療養生活環境を整備するための支援を行うことも含みます。

標準型精神分析療法

 標準型精神分析療法は、口述による自由連想法を用いて、抵抗、転移、幼児体験等の分析を行い解釈を与えることによって洞察へと導く治療法です。

 標準型精神分析療法は、入院および外来患者が対象で、この療法に習熟した精神科担当医師が実施することになっていますが、精神科を標榜しない保険医療機関でも、当療法を習熟した心身医学専門の医師が行うことがあります。

認知療法・認知行動療法

 人は誰でも自分の置かれた状況を主観的に判断し、適応しながら行動しますが、強いストレス等でその判断に偏りが生じたり、抑うつ感や不安感が高まり非適応的な行動をとったりします。

 認知療法・認知行動療法とは、人間の気分や行動における、認知の偏りを修正し、問題解決を手助けすることによって精神疾患を治療することを目的とした構造化された精神療法です。

心身医学療法

 心身医学療法は、一定の治療計画に基づき身体的傷病と心理・社会的要因との関連を明らかにし、心理的影響を与えることにより、症状の改善又は傷病からの回復を図る治療法です。

 心身医学療法の対象者は、心身症患者であり、この療法には、自律訓練法、カウンセリング、行動療法、催眠療法、バイオフィードバッグ療法、交流分析、ゲシュタルト療法、生体エネルギー療法、森田療法、絶食療法、一般心理療法及び簡便型精神分析療法が含まれています。

入院集団精神療法

 入院集団精神療法は、一定の治療計画に基づき、集団内の対人関係の相互作用を用いて、問題行動に関する自己洞察の深化、対人関係技術の習得等をもたらすことにより、病状の改善を図る治療法です。

 対象者は、統合失調症、躁うつ病、神経症、中毒性精神障害(アルコ-ル依存症等)、心因性反応、児童・思春期精神疾患、人格障害又は精神症状を伴う脳器質性障害等の精神障害者です。

通院集団精神療法

 通院集団精神療法は、一定の治療計画に基づき、集団内の対人関係の相互作用を用いて、問題行動に関する自己洞察の深化、対人関係技術の習得等をもたらすことにより、病状の改善を図る治療法です。

 対象者は、統合失調症、躁うつ病、神経症、中毒性精神障害(アルコ-ル依存症等)、心因性反応、児童・思春期精神疾患、人格障害又は精神症状を伴う脳器質性障害等の精神障害者です。

精神科作業療法

 精神科作業療法は、精神障害者の社会生活機能回復を目的に、手工芸、木工等の作業を行わせることにより、自発性や意欲を高めさせる療法です。

 実施時間は、作業内容の種類にかかわらず患者1人当たり1日2時間行うのが標準となっています。

入院生活技能訓練療法

 入院生活技能訓練療法は、入院中の精神病患者に対して、一定の治療計画に基づき、観察学習、ロールプレイ等を行うことで、服薬習慣、再発徴候への対処技能、着衣や金銭管理等の基本生活技能、対人関係保持能力、作業能力等の獲得をもたらすことで、病状の改善と社会生活機能の回復を図ることを目標とする治療方法です。

精神科ショート・ケア

 精神科ショート・ケアは、精神障害者の社会生活機能の回復を目的に、患者個々の症状等に応じて作成されたプログラムにより、グループ単位で行う治療法です。

 このようなケアを行う施設には、小規模のものと大規模のものとがあります。患者1人当たり1日に実施する標準時間は、3時間となっています。ケアの実施に当たっては、効果の判定等に万全を期することが要求されます。

精神科デイ・ケア

 精神科デイ・ケアは、精神障害者の社会生活機能の回復を目的に、患者個々の症状等に応じて作成されたプログラムにより、グループ単位で行う治療法です。

 このようなケアを行う施設には、小規模のものと大規模のものとがあります。患者1人当たり1日に実施する標準時間は、6時間となっています。ケアの実施に当たっては、効果の判定等に万全を期することが要求されます。

精神科ナイト・ケア

 精神科ナイト・ケアは、精神障害者の社会生活機能の回復を目的に、患者個々の症状等に応じて作成されたプログラムにより、グループ単位で行う治療法です。

 このようなケアを行う施設には、小規模のものと大規模のものとがあります。患者1人当たり1日に実施する標準時間は、午後4時以降を開始時刻として4時間となっています。ケアの実施に当たっては、効果の判定等に万全を期することが要求されます。

精神科デイ・ナイト・ケア

 精神科デイ・ナイト・ケアは、精神障害者の社会生活機能の回復を目的に、患者個々の症状等に応じて作成されたプログラムにより、グループ単位で行う治療法です。

 このようなケアを行う施設には、小規模のものと大規模のものとがあります。患者1人当たり1日に実施する標準時間は、10時間となっています。ケアの実施に当たっては、効果の判定等に万全を期することが要求されます。

精神科退院指導料

 精神科退院指導料は、入院期間が1ヶ月を超える精神障害者の退院の際、医師、保健師、看護師、作業療法士又は精神保健福祉士が共同して退院後の保険医療サ-ビス又は福祉サ-ビス等に関する計画を策定し、医師が文書で必要な指導を行った場合に適用されます。

精神科退院前訪問指導料

 精神科退院前訪問指導料は、3ヶ月又は6ヶ月を超える入院が見込まれる精神障害者の退院に先立って、居宅又は社会復帰施設等を訪問し、患者又は退院後の看護や相談に当たる家族等に対し、退院後の療養上の指導を行った場合に適用されます。

 対象者は、退院して居宅に復帰又は精神障害者社会復帰施設等に入所する患者です。

精神科訪問看護・指導料

 精神科訪問看護・指導料には、精神疾患を持つ患者の了解を得て訪問し、個別に看護および社会復帰指導等を行う場合の「精神科訪問看護・指導料(I)」と、対象施設に入所している複数の患者、またはその介護担当者等に対して、対象施設の了解を得て訪問し、看護または社会復帰指導等を行う場合の「精神科訪問看護・指導料(Ⅱ)」とがあります。

持続性抗精神病注射薬剤
治療指導管理料

 持続性抗精神病注射薬剤指導管理料は、持続性抗精神病注射薬剤(デカン酸ハロペリド-ル、エナント酸フルフェナジン及びデカン酸フルフェナジン)を投与している入院以外の統合失調症患者に対し、計画的な治療管理を継続して行い、かつ、当該薬剤の効果及び副作用に関する説明を含め、療養上必要な指導を行った場合に適用されます。

医療保護入院等診療料

 医療保護入院等診療料は、施設基準に適合し届出た保険医療機関が、精神保健指定医の策定した治療計画に基づいて治療管理を行う場合に適用される診療料です。

重度認知症患者デイ・ケア料

 重度認知症患者デイ・ケア料は、認知症で、夜間不眠、不穏、徘徊、物取られ妄想、不機嫌、暴言、暴力などの問題行動を伴う患者や重度の知的障害を伴う患者を対象にしたケアです。

 重度の認知症患者が定期的に通院して、専門スタッフによる種々の活動や生活指導・専門療法などの精神医学的治療を継続して受けることで、精神症状や問題行動の軽減、日常生活能力の維持、介護負担の軽減等を図ります。