放射線治療管理料
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がん等の患者に対して、線量分布図を作成し、体外照射、外部照射、腔内照射又は組織内照射による治療を行った場合に算定されます。
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放射性同位元素内用療法管理料
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甲状腺疾患(甲状腺癌及び甲状腺機能亢進症)の患者、固形癌骨転移による疼痛を有する患者、B細胞性非ホジキンリンパ腫の患者に対して、放射性同位元素内用療法を行い、かつ、計画的な治療管理を行った場合に算定されます。
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体外照射
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体外照射法は、放射線によるがん治療として外部照射法を行う方法です。
体外照射では、エックス線表在治療、コバルト遠隔大量照射60、高エネルギー放射線治療等の種類がありますが、治療する部位や深さによって最適な装置が選ばれ使用されます。外部照射法での治療では、圧迫感や痛み、苦痛などはまったくありません。
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ガンマナイフによる定位放射線治療
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ガンマナイフによる定位放射線治療とは、半球状に配置された多数のコバルト60の微小線源から出るガンマ線を集束させ、病巣部を照射する治療法です。
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直線加速器による定位放射線治療
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直線加速器による定位放射線治療とは、マイクロとロン等の直線加速器により極小照射野で線量を集中的に照射する治療法であり、頭頸部に対する治療については、照射中心の固定精度が2ミリメートル以内であるものをいい、体幹部に対する治療については、照射中心の固定精度が5ミリメートル以内であるものをいいます。
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全身照射
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全身照射は、体全体に放射線を照射する放射線療法で、白血病などの造血器腫瘍の治療を目的とした移植前処置として大量化学療法とともに行われます。通常は、全身照射後に骨髄または末梢血幹細胞の移植を行います。
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電磁波温熱療法
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電磁波温熱療法は、がんの局所を人体に適応可能な温度、42~43度Cで、30~60分間過熱することで、正常細胞を保護しながらがん細胞を縮小させ、破壊する治療法です。腫瘍組織の方が正常組織より加温されやすい特性があることを利用しています。
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密封小線源治療
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密封小線源治療とは、比較的小寸法・少量の放射性核種を体組織内に挿入したり、あるいは極近傍に配置し放射線を照射して治療する方法です。食道がん、乳がん、前立腺がん、子宮頸部がん、肺がんなどに対して使われます。
食道がん、子宮頸部がん、肺がんなどでは、食道、子宮腔、気管などの内部にチューブを装着しておき、その後放射線源を挿入して腔内照射法治療を行います。
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血液照射
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輸血用血液に含まれるリンパ球が輸血した患者の体組織を攻撃して、傷害を起こしたり、死に至らしめる場合があり、これを輸血後移植片対宿主病(GVHD)と呼んでいます。輸血用血液に厳密に管理された線量の放射線を照射して、血液中の他の成分の機能を落とさずにリンパ球の活性のみを低下させることができ、これを血液照射と呼んでいます。
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