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〔放射線治療〕

 

 ご存知のように、保険診療の場合の医療費は、診察・検査・処置・手術・投薬などのそれぞれの診療行為ごとに細かく定められています。●●の治療は〇〇点、▲▲の薬は△△点といったように、すべて「医科診療報酬点数」と呼ばれる点数が決まっています。

 この点数は、「1点=10円」で計算され、医療機関はこの決められた点数に従って医療費を計算しています。患者は健康保険の種類や年齢などの条件に従って、この医療費の10%や30%を支払います。残りは健康保険から支払われます。


 がん治療の方法には、外科手術によりがんを除去する方法の他に、化学療法と放射線治療という方法があります。

 そのうち、放射線治療と呼ばれる方法は、放射線を使用してがん細胞を直接的に攻撃する方法です。

 放射線を使用することで副作用もあるのですが、うまくすればがんに対してのピンポイント攻撃ができるという優れた方法でもあります。


 外科手術で腫瘍を除去しようとすれば、麻酔下での手術により身体に傷をつけて行うことになり、身体に傷跡が残り、身体の外観や機能が損なわれることもあります。  放射線治療では、当然のことながら、病気に対して「放射線」を使用します。放射線はエネルギーの一種で、目に見えず、身体を通過してもその場では痛みも感じません。

 放射線は、照射量が多すぎれば身体に大きな損傷を招いたり、後になってがんを発生させる危険性があります。しかし、使い方を適度に調整すれば、放射線による身体に対しての損傷や障害を最小限に抑える治療が可能となります。

 放射線治療には、身体の外部から放射線を照射する「外部照射法」と、身体の中に放射線の出る物質を入れて治療する「内部照射法」とがあります。

放射線治療法の分類
放射線治療法の分類 外部照射法 内部照射法

外部照射法と内部照射法の違いや特徴 ◆〔外部照射法と内部照射法の違い〕や特徴などをご説明します。
外部照射法

 放射線によるがん治療では、多くの場合、外部照射法が使われます。外部照射装置にはいくつかの種類がありますが、治療する部位や深さによって最適な装置が選ばれて使われます。装置によって治療効果が変わるものではありません。

 放射線治療時には、皮膚にマーキングしてCT撮影し、CT画像を基に治療の範囲や放射線の治療線量を定めます。放射線は、たとえば前後左右から照射して治療を行います。1回あたりの治療時間は、たとえば10分間で、毎日1回、合計で20~30回の治療を行うなどとなります。

 外部照射法での治療では、圧迫感や痛み、苦痛などはまったくありません。

内部照射法

 内部照射法では、患部に直接放射線を発生する針などを挿入する場合と、管を入れてその中に後から放射線源を入れる方法とがあります。

 CTスキャンやレントゲン撮影などで、管の位置を確認し、それを基に治療の範囲や放射線の治療線量を定めます。照射時間は、たとえば10~20分間で、回数などは治療の内容により異なります。

 内部照射法での治療では、管などを挿入するため、多少の痛みや圧迫感がありますが、照射による痛みなどはまったく感じません。


放射線治療の種類 ◆〔放射線治療〕の種類にはどんな方法があるかご説明します。
放射線治療管理料

 がん等の患者に対して、線量分布図を作成し、体外照射、外部照射、腔内照射又は組織内照射による治療を行った場合に算定されます。

放射性同位元素内用療法管理料

 甲状腺疾患(甲状腺癌及び甲状腺機能亢進症)の患者、固形癌骨転移による疼痛を有する患者、B細胞性非ホジキンリンパ腫の患者に対して、放射性同位元素内用療法を行い、かつ、計画的な治療管理を行った場合に算定されます。

体外照射

 体外照射法は、放射線によるがん治療として外部照射法を行う方法です。 体外照射では、エックス線表在治療、コバルト遠隔大量照射60、高エネルギー放射線治療等の種類がありますが、治療する部位や深さによって最適な装置が選ばれ使用されます。外部照射法での治療では、圧迫感や痛み、苦痛などはまったくありません。

ガンマナイフによる定位放射線治療

 ガンマナイフによる定位放射線治療とは、半球状に配置された多数のコバルト60の微小線源から出るガンマ線を集束させ、病巣部を照射する治療法です。

直線加速器による定位放射線治療

 直線加速器による定位放射線治療とは、マイクロとロン等の直線加速器により極小照射野で線量を集中的に照射する治療法であり、頭頸部に対する治療については、照射中心の固定精度が2ミリメートル以内であるものをいい、体幹部に対する治療については、照射中心の固定精度が5ミリメートル以内であるものをいいます。

全身照射

 全身照射は、体全体に放射線を照射する放射線療法で、白血病などの造血器腫瘍の治療を目的とした移植前処置として大量化学療法とともに行われます。通常は、全身照射後に骨髄または末梢血幹細胞の移植を行います。

電磁波温熱療法

 電磁波温熱療法は、がんの局所を人体に適応可能な温度、42~43度Cで、30~60分間過熱することで、正常細胞を保護しながらがん細胞を縮小させ、破壊する治療法です。腫瘍組織の方が正常組織より加温されやすい特性があることを利用しています。

密封小線源治療

 密封小線源治療とは、比較的小寸法・少量の放射性核種を体組織内に挿入したり、あるいは極近傍に配置し放射線を照射して治療する方法です。食道がん、乳がん、前立腺がん、子宮頸部がん、肺がんなどに対して使われます。

 食道がん、子宮頸部がん、肺がんなどでは、食道、子宮腔、気管などの内部にチューブを装着しておき、その後放射線源を挿入して腔内照射法治療を行います。

血液照射

 輸血用血液に含まれるリンパ球が輸血した患者の体組織を攻撃して、傷害を起こしたり、死に至らしめる場合があり、これを輸血後移植片対宿主病(GVHD)と呼んでいます。輸血用血液に厳密に管理された線量の放射線を照射して、血液中の他の成分の機能を落とさずにリンパ球の活性のみを低下させることができ、これを血液照射と呼んでいます。