〔注射〕 |
ご存知のように、保険診療の場合の医療費は、診察・検査・処置・手術・投薬などのそれぞれの診療行為ごとに細かく定められています。●●の治療は〇〇点、▲▲の薬は△△点といったように、すべて「医科診療報酬点数」と呼ばれる点数が決まっています。 この点数は、「1点=10円」で計算され、医療機関はこの決められた点数に従って医療費を計算しています。患者は健康保険の種類や年齢などの条件に従って、この医療費の10%や30%を支払います。残りは健康保険から支払われます。 |
誰でも知っているように、注射とは、注射針を用いて体内に直接的に注射薬剤を注入する投与法で、注射に使う器具を注射器と呼びます。 注射は、患部に必要な薬物を直接的に投与できるために効果の発現が早く安定している特徴があります。 この点において注射は、経口投与法や皮膚・粘膜等への塗布法、薬剤の吸引等の方法よりも優れています。 |
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また、服用薬で薬物を摂取すると、その吸収過程で肝臓による解毒作用が働き一部分解されてしまうような種類の薬剤でも注射でならより確実に投与できるという特徴もあります。 一方で、注射には針を刺すという一種の恐怖もあります。特に幼少児においてはこれは大きな問題で、子供が病院に行くときにいちばん気にするのは、注射されるかどうかということになります。 穿刺の痛みは用いられる針の太さや形状でも異なり、医師や看護師の腕前にもよります。最近では、集団での予防接種注射では、皮膚に高圧力を加えて薬剤を浸透させる圧力注射と呼ばれる、針を使わない注射方法も使われています。 特殊な用途として、糖尿病患者のインスリン投与用のインジェクター等には、極細なために刺しても痛みを感じない注射針「ナノパス33」というものも登場ししています。 注射の穿刺する身体の部位による分類には、皮下注射、筋肉内注射、中心静脈注射、静脈内注射、動脈注射、点滴注射などがあります。 |