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〔プレジオモナス・シゲロイデス感染症〕

 〔プレジオモナス・シゲロイデス感染症〕は、プレジオモナス・シゲロイデス菌の感染により引き起こされる感染症です。

 この感染症は、食中毒性下痢症を発症します。

 病原体のプレジオモナス・シゲロイデスはグラム陰性の通性嫌気性桿菌で、菌体の一端に2ないし数本の鞭毛を持つ特徴があります。


 現在では98種類の菌体抗原(O抗原)と49種類の鞭毛抗原(H抗原)が確認されています。

 プレジオモナス・シゲロイデスは淡水域に棲息する常在菌で、河川、湖沼およびそこに生息する魚介類などに分布しています。この細菌による感染は、汚染された魚介類の摂取などにより起こります。菌が活発に増殖する夏季に多くみられます。


 プレジオモナス・シゲロイデス感染症の潜伏期間は10~20数時間です。潜伏期間を過ぎると、下痢と腹痛を主症状として発症します。下痢が主体で多くの場合、腹痛は軽度です。

 下痢は水様性下痢か軟便であることが多く、下痢回数は1日数回程度です。まれに微熱程度の発熱を伴うこともあります。

 重症化して赤痢様、コレラ様症状となり、脱水症状やアシドーシスに陥ることもありますが、ほとんどの場合は軽症で済み、発症後2~3日で軽快します。


 日本におけるプレジオモナス・シゲロイデス感染症の発生は散発的で、主に海外渡航者下痢症として発症します。魚介類やその加工品の汚染食品や水による集団発生の例もあります。