基本分野選択:HOME健康・医療館 現在:PC版スマホ版へ移動 今日の運勢館おすすめカラオケ愛唱館
sentofu体の病気心の病気医療技術医薬品健康増進栄養成分健康食品全身美容保険介護健康用語nullサイト情報


 
体の病気体の病気全般心臓・血管脳・神経呼吸器消化器内分泌・代謝腎臓・泌尿器骨・関節・筋肉血液・造血器皮膚目
耳鼻歯・口腔アレルギー膠原病感染症中毒がん女性の病気男性の病気子供の病気生活習慣病  
体の病気
 

信号様式GIFアニメ アマゾン 信号様式GIFアニメ

 

〔ハンセン病〕

 〔ハンセン病〕は、抗酸菌の一種である「らい菌」によって起こる慢性の感染症です。

 ずっと以前には〔らい〕あるいは〔らい病〕と呼ばれていました。

 主に脳・脊髄からでる末梢神経細胞内への寄生により発症する病気で、皮膚、精巣、眼、鼻の粘膜を侵します。


 ハンセン病は、人獣共通感染症として知られていますが、その原因菌である「らい菌」は、自然界ではヒト、霊長類(マンガベイマンキー)、およびココノオビアルマジロのみに感染します。

 ヒトへのハンセン病の感染は、菌を大量に排出するハンセン病患者の鼻汁や組織滲出液が経鼻・経気道内に侵入して起こります。


 その他、直接的な接触感染も起こりますが、伝染力は非常に弱く、接触すれば必ず感染するわけではありません。らい菌と接触する人の95%は、自然免疫で感染・発症を防御できるからです。

 発病する場合は、「類結核型」のような軽いものから、「らい腫型」のような重いものまでさまざまです。類結核型に感染性はありません。現在では、ハンセン病は、感染したとしても、早期発見早期治療すれば完治可能であり、後遺症が残ることもありません。


 ハンセン病の潜伏期間は、3~5年とされています。しかし、10年に及ぶ例もあります。ハンセン病の原因菌であるらい菌は、緩やかにしか増殖しないので、発症してからの進行も緩やかです。

 症状は、主に皮膚と末梢神経障害として現れます。皮膚には、特徴的な発疹ができ隆起がみられます。末梢神経が侵されると、その神経の支配下にある範囲の皮膚に感覚がなくなり、筋力も低下します。

 ハンセン病の症状は、皮膚に現れる斑の数や形状により三つに分類され、これにより長期的な経過、予後、合併症、抗生物質による必要治療期間が異なってきます。

 ・類結核型
 ・らい腫型
 ・境界型

 現在、ハンセン病の新規患者数は、全世界では25万人ほどいますが、日本での新規患者が出ることは極めて少なく、年間0~1人だけです。


ハンセン病の症状分類
類結核型

 類結核型では、白くて平らな部分が少数個ある発疹が現れ、その部位では、細菌が皮下神経を侵すため、感覚がなくなります。

らい腫型

 らい腫型では、多数の小さな隆起や、より大きく盛り上がった大小さまざまな形の発疹が現れます。類結核型より無感覚となる範囲が広くなり、一部筋肉に脱力感が現れます。

境界型

 境界型は、類結核型とらい腫型の両方の特徴をもちます。放置により症状が改善すれば類結核型になり、悪化すればらい腫型に似た状態になります。