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〔セージ〕

ハーブ類とは セージ サフラン 月見草油
エキナセア ウコン

セージの写真 
(出典:フリー百科事典「ウィキペディア」) 
 セージは、地中海北岸原産のシソ科アキギリ属の多年草または常緑低木のことで、日本では「ヤクヨウサルビア」と呼ばれています。

 セージは、観賞用としても栽培され、春から夏にかけて白色~紫色の唇状花を咲かせます。

 セージにはとても多くの品種がしられていて、夏から秋に赤い花を咲かせるサルビアもその近縁植物です。

 セージは、葉を乾燥してハーブティーとして飲用したり、豚肉の臭み消しに利用されます。セージはとても薬効が高い植物で、抗酸化作用をはじめ、防腐、消化促進、解熱、精神安定などの作用があります。

 ヨーロッパなどでは、古代ローマ時代より、貴重な薬草として使われてきました。イギリスの諺に「長生きしたければ、5月になったらセージを食べよ」というのがあるそうです。

 セージは、肉料理には欠かせないハーブのひとつであり、「ソーセージ」という言葉はこのセージが語源だともいわれています。



原産地・歴史 ◆〔セージ〕の原産地や由来・歴史は、どんなですか?
セージ

 セージ(Common Sage)は、日本ではヤクヨウサルビア、ガーデンセージなどとも呼ばれる植物で、シソ科アキギリ属の多年草です。セージの原産地は地中海北岸とされています。

 イタリア語ではサルビア(Salvia)と呼ばれていて、その種の数は900以上もあるとされます。これはシソ科全体の六分の一に相当します。

 セージは、古代ローマ時代から薬草として幅広く使われ、全世界で不老長寿のハーブとして知られた植物で、イギリスの格言にあるように「長生きしたければ5月にセージを食べよ」といわれるほどに愛されていました。

 特に17世紀の中国と貿易したオランダ商人たちは、セージの葉1枚を、中国茶3箱という高い値段で売っていました。


主な栄養成分 ◆〔セージ〕の主な栄養成分は何ですか?
セージの有効成分

 セージの有効成分は、ツヨン、シネオール、ボルネオール、カンファー(樟脳)などの精油成分です。

 これらの成分は、こころよい芳香と味を持ち、食品添加物・香料・化粧品などに利用されます。また、医薬やアロマテラピー用の精油(エッセンシャルオイル)として用いられます。


主な効果・効用 ◆〔セージ〕の主な効果・効用は何ですか?
セージの効能

 セージには、ハーブとしての効用と薬としての効能とがあります。

セージの効能
ハーブ的効用  セージには、肉類の臭みを消し去る効用があります。特に豚肉にはよく合うといわれています。豚のみでなく、鶏や羊などの動物の肉や、サバなどの青身魚の臭い消しによく使われます。

 昔のヨーロッパでは、厳寒な冬季の食料として羊などの肉を蓄えましたが、その際の防腐用や香り付け用としてセージやタイム、その他のハーブを用いました。

 セージから作られる精油がアロマテラピーで使われますが、作用が強力なので、他のハーブより控えめにしなくてはなりません。

医薬的効能  セージの医薬的効能には、全身の強壮作用、健胃整腸作用、消化促進作用、血圧降下作用などがあります。

 セージの香りは神経の不安を和らげる作用がありますし、セージから作られる精油(アロマオイル)には、ツヨン、シネオール、ボルネオール、カンファーなどがあります。こころよい芳香と味を持ち、食品添加物・香料・化粧品などに利用されます。

 これらの精油は、咽喉炎のうがい薬として使われたり、また胃腸炎の治療用として内服もされます。


 セージから採取される精油(エッセンシャルオイル)には、次のようなものがあり、それぞれに特有な性質があります。

セージから採れる精油
ツヨン  ツヨン(thujone)は、「ツジョン」とも呼ばれる精油成分です。メントール様の香気を有する無色液体で、水には溶け難く、有機溶剤には溶けます。

 この精油は、薬草系リキュールのアブサンの主成分で、セージのほかニガヨモギやヨモギからも得られます。

 マリファナの主成分である、テトラヒドロカンナビノール (THC) と類似の化学構造を有し、習慣性に摂取すると、麻酔作用、嘔吐、幻覚、錯乱、痙攣などに陥ります。

シネオール  心地よい芳香と味を持つことから、食品添加物・香料・化粧品、口中清涼剤、咳止めに配合されます。副鼻腔炎の治療に効果があるほか、炎症や痛みを和らげる作用もあるとされます。

ボルネオール  ボルネオールは、樟脳に似た香りを有し、竜脳、ボルネオショウノウとも呼ばれる精油成分です。

 アロマテラピーでの作用として、抗うつ、鎮痙、穏やかな鎮痛、抗ウィルス、消毒、駆風、引赤、副腎皮質刺激、全身および心臓強壮作用などがあるとされます。

カンファー  カンファー(camphor)は、通常は「樟脳」と呼ばれることの方が一般的な物質です。カンフルとも呼ばれます。

 カンファー(樟脳)には、血行促進作用や鎮痛作用、消炎作用などがあり、主に外用医薬品の成分として使用されます。

 医薬用以外でも、香料の成分として使用されたり、衣類や人形などの防虫剤・防腐剤としてタンス内で使われることがあります。また、花火の添加剤としても使用されています。

 樟脳は、皮膚から容易に吸収され、メントール同様の清涼感をもたらします。微弱な局部麻酔効果もあります。

 尚、以前には、強心剤として頻繁に使用されてきましたが、現在では強心剤としてカンフルを使用することはありません。しかし、カンフル剤という言葉だけは残っていて、駄目になりかけた物事を復活させるための手段・切り札を「カンフル剤」とよぶことがあります。



用法・用量 ◆〔セージ〕の用法・用量はどうなりますか?
セージの用法

 セージから抽出された精油や、それが成分が配合された医薬、食品添加物、香料、化粧品などを用いる際には、それぞれの説明書の指示に従って服用したり用いたりしなくてはなりません。


副作用・留意点 ◆〔セージ〕の副作用や留意点はありますか?
セージ使用上の注意点

 セージには強力な作用があるため、特にセージの有効成分を抽出して作られる精油については、多量に用いることは危険です。

 特に、樟脳は有毒物質であり、誤って服用すると発作が起こり、精神錯乱、炎症および神経障害・筋肉障害を引き起こすことがあり、危険です。

 一般的に有毒物質を誤飲した場合の緊急処置として、牛乳を飲ませることがありますが、樟脳の場合は脂溶性で逆に体内に吸収され易くなってしまうので禁忌です。


料理のコツ ◆〔セージ〕の料理のコツを教えてください。
セージを使った料理

 セージは、豆料理やドレッシングとして少量を加え、その味にアクセントを付けて楽しむことができます。

 セージを粉末にしたものは、ヨモギに類似の新鮮な芳香があり、食品にふりかけると爽やかなほろ苦さが楽しめます。

 イタリア料理で多用されますが、特に豚肉料理によく合います。ソーセージにも使われていますし、ハンバーグ、ミートボール、ミートソースなどの挽肉料理や、魚のグリル、ドレッシング、バターソースにも使われています。


健康食品・サプリメント ◆〔セージ〕の健康食品・サプリメントはありますか。
市販の健康食品・サプリメント

 セージの市販健康食品・サプリメントは、ウエルシアなどから販売されています。これらのご利用に関しては、販売会社のご説明だけでなく、上記の内容もよく理解して下さるとよいと思われます。

セージ健康食品・サプリメントの例
ウエルシア ・JILITA(ジリータ) エッセンシャルオイル 【クラリーセージ】