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〔麻酔:神経ブロック〕

 
 手術を行う場合などで痛みを伴う治療では、麻酔を使用することがあります。

 麻酔の目的は、手術を受ける患者に対して、鎮静剤や鎮痛薬、筋弛緩薬などにより鎮痛と不動の状態を得るようにし、手術の安全確保を図ります。


 神経ブロックによる麻酔では、ボツリヌス毒素使用の局所麻酔剤や高周波凝固法使用の神経破壊剤などがある他、神経幹内注射、カテラン硬膜外注射、トリガーポイント注射、硬膜外ブロックにおける麻酔剤の持続的注入等の麻酔法があります。

 神経ブロックは、疼痛管理に専門的知識を持った医師が行う手技で、疾病の治療又は診断を目的とし、主として末梢の脳脊髄神経節、脳脊髄神経、交感神経節等に局所麻酔剤、ボツリヌス毒素若しくはエチルアルコール及びフェノール等の神経破壊剤の注入又は高周波凝固法により、神経内の刺激伝達を遮断する方法です。

神経ブロック料の分類
神経ブロック手技料 神経ブロック(局所麻酔剤又はボツリヌス毒素使用)
神経ブロック(神経破壊剤又は高周波凝固法使用)
神経幹内注射
カテラン硬膜外注射
トリガーポイント注射
硬膜外ブロックにおける麻酔剤の持続的注入

神経ブロックによる麻酔の種類や点数 ◆〔神経ブロック〕による麻酔の種類や点数ご説明します。
神経ブロック
(局所麻酔剤又は
ボツリヌス毒素使用)

 局所麻酔剤又はボツリヌス毒素使用による神経ブロックは、疼痛管理専門の医師、またその経験のある医師が、原則として局所麻酔剤、ボツリヌス毒素若しくは神経破壊剤又は高周波凝固法を使用した場合に算定する。

 同一神経のブロックで神経破壊剤、または高周波凝固法使用によるものは、癌性疼痛を除き、月1回に限り算定する。

 同一名称の神経ブロックを複数か所に行った場合、あるいは2種類以上の神経ブロックを行った場合は、主たるもののみ算定する。

 神経ブロックに先行して行われるエックス線透視や造影等の費用は、神経ブロックの所定点数に含まれる。また、神経ブロックと併行して行われたトリガーポイント注射や神経幹内注射についても別に算定できない。

神経ブロック(局所麻酔剤又はボツリヌス毒素使用)
項目 点数 備考
1 1500点  トータルスパイナルブロック、三叉神経半月神経節ブロック、胸部交感神経節ブロック、腹腔神経叢ブロック、頸・胸部硬膜外ブロック、神経根ブロック、下腸間膜動脈神経叢ブロック、上下腹神経叢ブロック
2 800点  眼神経ブロック、上顎神経ブロック、下顎神経ブロック、舌咽神経ブロック、蝶形口蓋神経節ブロック、腰部硬膜外ブロック
3 570点  腰部交感神経節ブロック、くも膜下脊髄神経ブロック、ヒッチコック療法
4 400点  眼瞼痙攣、片側顔面痙攣、痙性斜頸又は下肢痙縮の治療目的でボツリヌス毒素を用いた場合
5 30点  星状神経節ブロック、仙骨部硬膜外ブロック、顔面神経ブロック
6 170点  腕神経叢ブロック、おとがい神経ブロック、舌神経ブロック、迷走神経ブロック、副神経ブロック、横隔神経ブロック、深頸神経叢ブロック、眼窩上神経ブロック、眼窩下神経ブロック、滑車神経ブロック、耳介側頭神経ブロック、浅頸神経叢ブロック、肩甲背神経ブロック、肩甲上神経ブロック、外側大腿皮神経ブロック、閉鎖神経ブロック
7 90点  頸・胸・腰傍脊椎神経ブロック、上喉頭神経ブロック、肋間神経ブロック、腸骨下腹神経ブロック、腸骨鼠径神経ブロック、大腿神経ブロック、坐骨神経ブロック、陰部神経ブロック、経仙骨孔神経ブロック、後頭神経ブロック、筋皮神経ブロック、正中神経ブロック、尺骨神経ブロック、腋窩神経ブロック、橈骨神経ブロック

神経ブロック
(神経破壊剤又は
高周波凝固法使用)
 神経破壊剤又は高周波凝固法使用の神経ブロックは、疼痛管理専門の医師、またその経験のある医師が、原則として局所麻酔剤、ボツリヌス毒素若しくは神経破壊剤又は高周波凝固法を使用した場合に算定する。

 同一神経のブロックで神経破壊剤、または高周波凝固法使用によるものは、癌性疼痛を除き、月1回に限り算定する。

 同一名称の神経ブロックを複数か所に行った場合、あるいは2種類以上の神経ブロックを行った場合は、主たるもののみ算定する。

 神経ブロックに先行して行われるエックス線透視や造影等の費用は、神経ブロックの所定点数に含まれる。また、神経ブロックと併行して行われたトリガーポイント注射や神経幹内注射についても別に算定できない。

神経ブロック(神経破壊剤又は高周波凝固法使用)
項目 点数 備考
1 3000点  下垂体ブロック、三叉神経半月神経節ブロック、腹腔神経叢ブロック、くも膜下脊髄神経ブロック、神経根ブロック、下腸間膜動脈神経叢ブロック、上下腹神経叢ブロック
2 1800点  胸・腰交感神経節ブロック、頸・胸・腰傍脊椎神経ブロック、眼神経ブロック、上顎神経ブロック、下顎神経ブロック、舌咽神経ブロック、蝶形口蓋神経節ブロック、顔面神経ブロック
3 800点  眼窩上神経ブロック、眼窩下神経ブロック、おとがい神経ブロック、舌神経ブロック、副神経ブロック、滑車神経ブロック、耳介側頭神経ブロック、閉鎖神経ブロック
4 340点  迷走神経ブロック、横隔神経ブロック、上喉頭神経ブロック、浅頸神経叢ブロック、肋間神経ブロック、腸骨下腹神経ブロック、腸骨鼠径神経ブロック、外側大腿皮神経ブロック、大腿神経ブロック、坐骨神経ブロック、陰部神経ブロック、経仙骨孔神経ブロック、後頭神経ブロック

神経幹内注射

 一般にテニス肘と呼ばれる上腕骨外側上顆、パソコン指の治療に打つ麻酔は、神経幹内注射と呼ばれています。かなり痛いことで知られています。

神経幹内注射
項目 点数 備考
神経幹内注射 25点

カテラン硬膜外注射

 椎間板ヘルニアや、仙腸関節炎の治療には、カテラン硬膜外注射が打たれます。その部位に直接注射という形です。おしりの上、腰の下あたりの仙腸関節炎の部分です。

 カテラン硬膜外注射では、刺入する部位にかかわらず、所定点数が算定されます。

カテラン硬膜外注射
項目 点数 備考
カテラン硬膜外注射 140点

トリガーポイント注射

 トリガーポイント注射は、圧痛点に局所麻酔剤あるいは局所麻酔剤を主剤とする薬剤を注射する手技であり、施行した回数及び部位にかかわらず、1日につき1回算定できる。

 トリガーポイント注射と神経幹内注射は同時には算定できない。

トリガーポイント注射
項目 点数 備考
トリガーポイント注射 80点

硬膜外ブロックにおける
麻酔剤の持続的注入

 硬膜外ブロックは、腰椎の硬膜外の神経のまわりのスペースに麻酔薬を注入する手技で、カテーテルを留置しないで一回注入法とカテーテルを注入して持続的に麻酔薬を注入する持続法とがある。

 持続法は効果を見ながら比較的安全に高濃度、多量の麻酔薬投与が出来る。数日間、持続的に麻酔薬を供給できるため、神経の疼痛が和らげ、神経の安静が保たれる。これによりブロック終了後も疼痛が改善する。

硬膜外ブロックにおける麻酔剤の持続的注入
項目 点数 備考
硬膜外ブロックにおける麻酔剤の持続的注入 80点 1日につき。チューブ挿入当日を除く