胎児期 |
遺伝的にアレルギー素因を有している女性が妊娠すると、胎盤を通して、将来アレルギーを引き起こすことになる抗原物質が、お腹にいる胎児に移行します。
この状態ではまだ胎児にアレルギー症状は起こりませんが、退治はその抗原物質に対して「感作状態」となり、誕生後、再度その物質が体内に侵入してくれば、アレルギー症状が起こることになるのです。
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乳児期 |
胎児期に感作状態となった乳児が、離乳食などでアレルギー抗原物質を飲食すると、消化不良からの下痢や腹痛、便秘、乳児湿疹などのアレルギー症状が発症します。また、アトピー性皮膚炎などが現れることもあります。
生後半年ほどして、軽い気管支喘息の前駆症状として、ハウスダストなどの吸入などの影響で、呼吸が苦しくなり喘鳴が現れ、1~2歳ころに気管支喘息を起こすこともあります。
このような症状は、体力がつくとともに自然に治癒してアレルギーから脱する乳児もいますが、そのまま症状が続く乳児もいます。
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幼児期 |
幼児期になり、いろいろな食品を摂取するようになると、たとえば卵白や牛乳などが食物などが食餌性抗原となって、幼児湿疹やアトピー性皮膚炎を起こします。更に、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などの症状が出現することもあります。
幼児期のアレルギーも、そのまま継続する幼児もいれば、自然治癒してその後はアレルギーにならない幼児もいます。
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学童期 |
学童期になると、活動範囲が広がり、活動も活発になることで、家庭内のチリダニや花粉などの吸入性抗原などが原因となって、特異的IgE抗体ができ乳幼児期とは異なるアレルギーを起こすようになります。
アトピー性皮膚炎なども継続することがありますが、風邪や喘息のような症状を反復的に繰り返し、次第にひどい気管支喘息に移行していくことがあります。気管支喘息は7~8歳頃までに治癒することもありますが、大多数は思春期まで持ち越します。
学童期の半ばから思春期になる頃には、このような症状が自然治癒してその後はアレルギーを示さなくなる子供も多くなりますが、継続的にアレルギーを持ち越す子供もいます。
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思春期 |
この時期になると、活動範囲が更に広がり、自然界のさまざまな影響を受けるようになるため、次の症状など多様なアレルギー症状が起こります。重度の気管支喘息が続く人も多くなります。
・スギ花粉などによる花粉症
・重度のアレルギー性鼻炎
・アレルギー性結膜炎
・蕁麻疹
多くの人は、アレルギーは自然治癒しますが、そのまま、成人期に突入する人も少なくありません。
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成人期 |
最後までアレルギーが自然治癒しない人たちは、花粉症やアレルギー性鼻炎、更に成人型の気管支喘息などの症状を起こすようになります。この時期までアレルギーが継続する場合は、かなりの重症となります。
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