アマゾン〔身体の病気〕◇アレルギーの病気◇アレルギー性鼻炎 |
アレルギー性鼻炎 は、発作的反復的に連発する、「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」を三大主症状とする鼻粘膜のI型のアレルギーです。 |
アレルギー性鼻炎には、通年性アレルギー鼻炎と季節性アレルギー鼻炎とがあります。 |
アマゾン〔身体の病気〕◇アレルギーの病気◇アレルギー性鼻炎 |
アレルギー性鼻炎 は、発作的反復的に連発する、「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」を三大主症状とする鼻粘膜のI型のアレルギーです。 |
アレルギー性鼻炎には、通年性アレルギー鼻炎と季節性アレルギー鼻炎とがあります。 |
◆「アレルギー性鼻炎」とは、一体どんな病気なのかの説明です。 |
アレルギー性鼻炎は どんな病気ですか? |
一般に「くしゃみ」や「鼻水」「鼻づまり」の三大症状を発作的に繰り返す病気は、アレルギー性の病気と考えられますが、これらの症状を示す病気の中で、アレルギー反応を誘引する原因物質である「アレルゲン(抗原)」がはっきりとしているものは、アレルギー性鼻炎と呼ばれます。 |
◆「アレルギー性鼻炎」の症状の説明です。 |
アレルギー性鼻炎の症状 |
先に述べたとおり、アレルギー性鼻炎の三大症状は、「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」で、特に朝夕に発作的に起こる特徴があります。しかも、これら発作は、特に風邪をひいてもいないのに起こります。また、一般にこの病気は通年性で、症状は一年を通して現れます。 |
発作が朝夕に起こるわけ |
アレルギー性鼻炎の発作は主に朝夕に起こるのですが、どうしてなのか不思議かも知れません。この理由は、アレルギー性鼻炎の症状が、二つの自律神経「交感神経」と「副交感神経」の微妙なバランスの上で起こるからと考えられています。 |
◆「アレルギー性鼻炎」の原因や発症の仕組みの説明です。 |
アレルギー性鼻炎の原因 |
アレルギー性鼻炎がアレルギー反応により発症する以上、アレルゲンとなる物質が存在します。アレルギーを誘起するのは、アレルゲンの侵入により、直接的に発作をまねく「特異的直接要因」ですが、その他に、アレルギー反応を促進したり、症状を悪化させるような「非特異的間接要因」も存在します。 |
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特異的直接要因 |
特異的直接要因とは、アレルギー性鼻炎を起こす直接的な原因のことで、鼻粘膜で起こるアレルギー反応です。アレルギーを誘起する原因となるアレルゲン(抗原)は、多くの場合、呼吸により体内に侵入してきますが、食物や医薬などの摂取によって血液中に侵入する血行性のものもあります。
アレルゲンであるダニなどのハウスダストが二度目以降に侵入してくると、既に感作状態にある肥満細胞が活性化され、抗原と反応する「抗原抗体反応」が起こります。 |
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非特異的間接要因 |
非特異的間接要因は、鼻粘膜などに機械的刺激を与える物質や、気象的因子、身体的因子、およびその他の因子であり、間接的ながらアレルギー性鼻炎の発作に影響を与えます。
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◆「アレルギー性鼻炎」の検査方法や診断方法の説明です。 |
アレルギー性鼻炎の診断 |
アレルギー性鼻炎の検査や診断では、現在の症状が本当にアレルギー性の抗原抗体反応で起こっているのかどうかを調べる検査「アレルギー反応であることの証明」と、アレルギー性反応だとした場合、その原因となっているアレルゲン(抗原)は何かを調べる検査「アレルゲンの特定」とがあります。これらの検査の結果と「症状の重症度」に応じて治療が開始されます。 |
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アレルギー反応の証明 |
アレルギー性鼻炎になると、「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」などの特有な症状が現れます。しかし、このような症状が出るのは、アレルギー性鼻炎に限らず、風邪や他のアレルギーなど別の病気によることもあるので、これらとの鑑別が必要です。
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アレルゲンの特定 |
アレルギー性鼻炎と診断されると、治療のためには原因となっているアレルゲン(抗原)を知る必要があります。この検査は、「皮膚反応テスト」「鼻誘発テスト」「抗体検査RAST法」などにより行います。
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アレルギー性鼻炎の重症度 |
鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会による「鼻アレルギー診療ガイドライン」によると、アレルギー性鼻炎症状の重症度は、「くしゃみ、または鼻漏」と「鼻閉」の両者で設定されています。(通常「鼻漏」や「鼻閉」とは言わないので、以下の表では「鼻水」や「鼻づまり」と表示します。)
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◆「アレルギー性鼻炎」の治療方法の説明です。 |
アレルギー性鼻炎の治療 |
アレルギー性鼻炎の治療は、一般のアレルギー病に対する治療法が適用されます。アレルギー性鼻炎に特有な「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」などの症状を抑える目的の治療は「対症療法」であり、アレルギー性鼻炎自体の治癒を目指すものを「根治療法」と呼んでいます。現時点では症状を抑制する対症療法が主体であり、完全な根治療法と呼べるものは存在していません。 |
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対症療法 |
アレルギー性鼻炎の症状を抑制する基本的な療法は、「点鼻薬」の他、「抗アレルギー薬」「抗ヒスタミン薬」「副腎皮質ステロイド薬」などによる「医薬療法」となります。これらの方法は、あくまでも「くしゃみ」や「鼻水」「鼻づまり」などの症状を抑制する対症療法となります。
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症状に応じた医薬の選定 |
対症療法として用いる医薬の中で、「軽症」「中等症」および「重症」の各症状程度に応じた医薬選定の一例を示します。各医薬は同時に二つ以上用いず、表の中の「〇番号」のどれか一つを用いますが、症状によりステロイド薬などを併用します。
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根治療法 |
アレルギーは一種の体質に由来する病気なので、体質改善のための治療として、「減感作療法」を行うことがあります。この治療法は、ごく微量のアレルゲン物質を注射するなどで体内に入れ、そのアレルゲン物質に身体を慣れさせる(馴染ませる)方法です。 |
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日常生活の改善 |
医療機関でのアレルギー性鼻炎の治療は重要ですが、患者自身の生活改善的な「セルフケア」手法によっても、発症を回避したり、症状を軽く抑えることができます。
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