フコイダンには、多くの研究を基に免疫力増強作用をはじめとする多くの作用があると分かってきました。現在でもなお、医学者や医療専門家、大学、民間の研究所などで、フコイダンの持つ優れた効能についての研究が進められています。特に注目されるのはフコイダンのもつ抗がん作用や抗腫瘍作用です。
その他にも、肝機能改善作用や抗酸化作用などがあるとされ、生活習慣病などの疾患の予防や症状の改善に期待されています。
抗がん作用 抗腫瘍作用
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一般にがん(悪性新生物)の治療は、外科療法や化学療法、および放射線療法の三つの療法により行われ、多くの人命が救われています。
外科療法は大掛かりな手術によりがん細胞を含む組織や臓器を除去するために、手術後に何らかの後遺症が残ることが多いです。また、化学療法や放射線療法では、がん細胞を攻撃すると同時に通常の細胞をも攻撃してしまう危険性があり、副作用による肉体的・精神的な苦痛を伴います。
従来より行われる三つの療法、先端医療には、絶大な効果があることは事実ですが、苦痛や後遺症を伴うことも事実です。ときには、免疫力の低下を招くような場合もあります。
フコイダンのもつ作用に、がん細胞のアポトーシス(自殺)促進作用、免疫賦活作用、血管新生抑制作用などがあるとされ、フコイダンの3大作用と呼ばれています。これらの作用により、抗がん作用・抗腫瘍作用が生れるとされています。
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がん細胞のアポトーシス促進作用
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特に、コンブのフコイダンには、がん細胞をアポトーシス(自殺)に追い込む作用があるとされています。また、モズクのフコイダンには、がん細胞を死滅させたり縮小させる作用が強いとされています。
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免疫賦活作用
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フコイダンの効能の二つ目は、衰えた免疫力を復活させる作用です。医学や薬学分野などでの研究によりその効果が報告されています。
免疫作用は、動物の身体にもともと備わっている重要な生体維持機能の仕組みのひとつであり、病原菌やウイルスなどの外界から侵入する敵や異物を識別し、攻撃・排除・無力化する機能です。
人体の免疫機能は、免疫作用を司る、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)・マクロファージ・T細胞などによってもたらされますが、フコイダンは、これらのシステムを刺激し活性化させることで免疫力を増強するのです。
免疫力が増強されることで、さまざまな疾患を未然に予防したり、症状を軽減することができます。
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新生血管抑制作用
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がん細胞が増殖したり転移するためには、多くの栄養分を必要とします。がん細胞はこの栄養分を獲得するために、がん組織付近の血管を刺激し、新しい血管を作り出させ、栄養と酸素とを取り込みます。
フコイダンには、がん細胞が発信する新生血管作成信号を無力化し、新生血管ができるのを抑制します。新生血管抑制作用とは、がん細胞にとっての兵糧攻めに相当します。
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その他の作用
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フコイダンには、三大作用の他にも、次のような多くの優れた作用があるとされています。
・肝機能改善作用
・抗アレルギー作用
・血圧上昇抑制作用
・血糖値抑制作用
・コレステロール・中性脂肪抑制作用
・抗血栓作用
・殺菌作用・ピロリ菌阻止作用
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