冬虫夏草の原産地・歴史
|
冬虫夏草は、地面に潜む昆虫に寄生したキノコの真菌が昆虫の養分を吸収して成長し、最終的に昆虫の体を突き破って地面からでてくるキノコ(子実体)をいいます。
このキノコは、いわゆるキノコのように傘と柄のある形ではなく、主に「こん棒型」「タンポ型」「ミミカキ型」「ハナヤスリ型」などと呼ばれる棒状をしていて、その頭部付近に、子嚢胞子を抱えた袋状の器官である子嚢果が集った結実部を有しています。
子実体の色彩はオレンジ色や紫、黄、茶など様々であり、その大きさは、多くは数ミリから数センチほどですが、記録的には90センチ以上のものもあります。
冬虫夏草は、チベット高原やヒマラヤ地方の海抜3000m以上の高地に棲息する昆虫に菌が寄生してできるキノコであり、主に夏に採取されます。チベット地方では、この菌は冬には虫の姿で過ごし、夏になると草になると考えられてことから、冬虫夏草という名称が生れてとされています。
冬虫夏草には特殊な効能があるとされ、高価で取引されるため、高地チベット人たちの貴重な現金収入獲得手段となっています。(そのため、これを偽った偽物も多数出回っていますので、注意も必要ですが。。。)
|