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〔イチゴ〕

果物風野菜類とは イチゴ 西瓜(スイカ) メロン
マクワウリ

イチゴの写真 
(出典:Wikipedia the free encyclopedia) 
 イチゴは「苺」とも書かれ、「ストロベリー」とも呼ばれるバラ科の多年草・野菜です。

 多くの人は甘味を持つ果物と思っていますが、現実には「果物風野菜」というのが正しいです。

 通常、イチゴとして流通しているものは、ほとんどすべてオランダイチゴと呼ばれる栽培種です。栽培種以外の野生種などには、ノイチゴ、ヘビイチゴ、ワイルドストロベリーなどもあります。

 通常、イチゴは生のままで食べることが多いですが、ショートケーキやクリスマスケーキなどにのせて楽しむことも多いです。また、イチゴジャムとして食べることも多い果物風野菜です。

 イチゴは、味も甘さも濃厚で、ビタミンCがたっぷり含まれている果物風な野菜で、ビタミンC量は温州みかんの2倍近くあります。

 ビタミンCには、抗酸化作用や免疫力向上などの作用があるので、イチゴには、プリプリの美肌を作ったり、風邪の予防やがんなどの病気予防やストレス解消に効果があります。



原産地・歴史 ◆〔イチゴ〕の原産地や歴史をご説明します。
イチゴの原産地・歴史

 イチゴの原産地は、南アメリカです。石器時代には野生イチゴの利用はされていましたが、栽培されるようになるのは14世紀以降のヨーロッパとされています。

 新大陸発見以降になって、南北アメリカで優れた野生種が導入され、17世紀中ごろから品種改良が始まりました。

 日本へは、江戸時代末期に南蛮船によりイチゴが伝来し、オランダイチゴと呼ばれました。現在の栽培品種は、明治以降になって新たに導入された品種です。

イチゴの品種



日本で栽培されるイチゴの品種
品種名 品種登録年 備考
とよのか 1984年  三重県で以前からの「はるのか」と「ひみこ」を交配してつくった酸味が少なく大粒のイチゴ。九州中心に広く栽培される。

女峰(にょほう) 1985年  栃木県農業試験場で、「はるのか」「ダナー」「麗紅」を交配して作ったイチゴ。糖度が極めて高く酸味も適度にあり、甘酸っぱい味が特徴のイチゴで主に東日本で栽培される。

章姫(あきひめ) 1992年  静岡県の萩原章弘が「女峰」と「久能早生」を交配してつくったイチゴ。休眠が浅く、暖地での施設栽培に向くイチゴ。

雷峰(らいほう) 1992年  円雷と女峰の自殖系イチゴ。甘みと酸味のバランスがよく、食味良好で果肉が硬く日持ちがよい。洋菓子の加工用に多く用いられる。

レッドパール 1993年  愛媛県で「とよのか」と「アイベリー」を交配して作ったイチゴ。両者の特徴に加え「とちひめ」同様に中まで赤い。ケーキや高級菓子用として使われる。

ももいちご 1994年  愛知県で「アイベリー」「宝交早生」「とよのか」を複雑交配して作ったイチゴで、「あかねっ娘」とも呼ぶ。大粒でももの形に似ているため「ももいちご」となった。

とちおとめ 1996年  栃木県農業試験場で「とよのか」と「女峰」を交配し、さらに「栃の峰」を交配してつくったイチゴ。女峰より粒が大きく甘さも強く日持ちも良い品種。日本一の生産量を誇るイチゴ。

越後姫(えちごひめ) 1996年  新潟県園芸研究センターで「ベルルージュ」「女峰」「とよのか」を交配して作ったイチゴ。糖度が高く、種子が果肉に埋もれることから美しい外観を持つが、果肉が柔らかく輸送性が悪いため、大半が県内で消費される。

アスカルビー 2000年  奈良県農業試験場が「アスカウェイブ」と「女峰」を交配して作ったイチゴ。果実は円錐形で赤く艶があり甘みも強い。近年は全国各地での生産も多い。

さちのか 2000年  (独)食品産業技術総合研究機構が「とよのか」と「アイベリー」を交配して作ったイチゴ。高い糖度をもち酸度が低く、果実は硬めで日持ちがよい。

さがほのか 2001年  佐賀県で「大錦」と「とよのか」の交配で作ったイチゴ。佐賀県生産の9割のシェアを持つ。

とちひめ 2001年  栃木県で「栃の峰」と「久留米49号」を交配してつくったイチゴ。中まで色が赤く甘さが強い、果実が柔らかく観光のイチゴ狩り用になっている。

アスカウェイブ 2002年  奈良県農業試験場が「久留米促成3号」「宝交早生」「ダナー」「神戸1号」を交配してつくったイチゴ。同県での主力品種。赤みが強く、甘みと酸味のバランスがよい。当初は「アスカエース」と呼ばれていた。

紅ほっぺ 2002年  静岡県が「章姫」と「さちのか」を交配してつくられたイチゴ。章姫と比較し、果心の色が淡赤・花房当たりの花数が少ない。

サマープリンセス 2003年  長野県で「麗紅」「夏芳」「女峰」を複雑交配して作ったイチゴ。色や光沢のよい夏イチゴ(四季成)。しかし、実が柔らかく輸送に向かない。

夏娘(カレイニャ) 2004年  北海道で「みよし」と「サマーベリー」の交配して作ったイチゴ。糖度は高く酸度は低いが、表皮の色が斑で光沢が少なく軟らかい夏イチゴ(四季成)。

福岡S6号(あまおう) 2005年  福岡県農業総合試験場園芸研究所で「久留米53号」に出願者所有の育成系統を交配してつくったイチゴ。福岡では栽培品種として急速にシェアを拡大している。

ペチカ(ペチカプライム) 2007年出願  北海道の(株)ホーブが「大石四季成2号」と「サマーベリー」を交配して作ったイチゴ。甘みが控えめで見栄えのよい四季成りイチゴ。主にケーキ用として使用される。

アイベリー ---年  愛知県の愛三種苗が作ったが交配データは不明のイチゴ。普通のイチゴの2~3倍の大きさが特徴。

宝交早生 ---年  兵庫県農業試験場が「八雲」と「タホー」を交配してつくったイチゴ。寒冷地の露地栽培に向く。甘みが強く、果実が柔らかい。

エッチエス138(夏実) ---年  北海三共社育成品種のイチゴ。実肉が硬く暑さに強い、日持ち性・輸送性に優れる夏イチゴです。



主な栄養成分 ◆〔イチゴ〕の主な栄養成分についてご説明します。
イチゴの主な栄養成分

 イチゴは、味も甘さも濃厚で、ビタミンCがたっぷり含まれている果物です。ビタミンC量は温州みかんのおよそ2倍もあります。核酸形成の働きを助ける葉酸が、他の果物と比べて比較的多く含まれていますし、食物繊維も含まれています。

イチゴの栄養成分(可食部の生100g中)
エネルギー 35kcal
たんぱく質 0.9g
カリウム 170mg
ビタミンC 62~80mg
ビタミンA 6μg カロチン
ビタミンB1 0.02mg
ビタミンB2 0.03mg
ビタミンE 0.4mg α-トコフェロール
葉酸 90μg


主な効能・効用 ◆〔イチゴ〕の主な効用・効能についてご説明します。
イチゴの主な効用・効能

 イチゴには豊富なビタミンCが含まれていますので、とても栄養価の高い果物です。成人男女が1日に必要なビタミンCの摂取量は、100mgとされていますので、大粒イチゴなら5粒、小粒でも10粒くらい食べれば、それだけで必要量を満たすことができます。

 ビタミンCの作用には次のようなものがあります。

ビタミンCの作用
抗酸化力  過酸化脂質の生成を抑制して動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を予防します。

免疫力向上  白血球を助け、体内に侵入するウイルスを攻撃します。

がん抑制  細胞に強力なコラーゲンのバリアをつくり、がんを予防します。抗がん作用のあるインターフェロンの生成を促進します。

美肌効果  ビタミンCはコラーゲン生成に不可欠な栄養素です。コラーゲンは皮膚・骨・血管を丈夫にし、メラニン色素の生成を抑制し美肌効果が大きい。

抗ストレス作用  人の身体は、ストレスに晒されるとアドレナリンを分泌して血圧を上昇させ、血中糖分をアップして防衛体制をとりますが、アドレナリンの生成に大量のビタミンCが消費される。ストレスは精神のストレスだけでなく、暑さ、寒さ、睡眠不足、喫煙なども含まれます。


 上表のようにビタミンCには、抗酸化作用や免疫力向上などの作用があるので、プリプリの美肌を作ったり、風邪の予防やがんなどの病気予防にも効果が期待されます。ストレス解消にも効果的です。

 ビタミンCは、過剰に食べても、摂取から2~3時間で尿として排泄され、体内に蓄積することはないので、食べ過ぎても心配はありません。


風作用・注意点 ◆〔イチゴ〕の副作用や注意点についてご説明します。
イチゴの副作用や注意点

 イチゴの副作用というものはありません。イチゴにはビタミンCなどが豊富に含まれていますが、もしも過剰に摂取しても尿として排泄されてしまうので、無駄にはなっても身体に悪影響な起こらないからです。

 イチゴの甘味にはキシリトールが多く含まれています。キシリトールは白樺や樫を原料にした甘味料で、糖度は砂糖と同程度でありながらカロリーは四分の一と低く、虫歯予防に効果があるとされます。しかし、現実問題としてイチゴを食べても虫歯予防にはなりません。


料理のコツ ◆〔イチゴ〕の料理のコツをご説明します。
美味しいイチゴの選び方

 美味しいイチゴは次のように選びましょう。

 ・色が鮮やかで表面にツヤがあるものがよい。
 ・ヘタが瑞々しく、緑色の濃いものが新鮮。
 ・ヘタの周りが白いものは熟し方が不足するので避ける。
 ・果皮が白っぽくなっているのは果熟して糖度も低いから避ける。
 ・パック詰めは、底面から見て粒がつぶれてないか確認する。

イチゴの美味しい食べ方

 イチゴは傷みやすいので、買ってきてすぐ食べないときは、洗ったりせず、そのままラップして冷蔵庫で保管します。手で触ると傷むので、直接、手で触ってはいけません。

 イチゴは水を嫌うので、洗ったらすぐに食べましょう。洗うときにはヘタをとらずに水で手早く洗います。ヘタを取って洗うとビタミンCなどの栄養分が流れ出てしまいます。

 イチゴは、先端の方が甘味が強いので、ヘタに近い部分から食べると最後まで美味しく食べられます。まあ、個人の好みによりますが。。。

 イチゴはそのままでも美味しく食べられますが、「イチゴ+牛乳+砂糖」や「イチゴ+ヨーグルト」、「イチゴ+練乳」などで食べるのも美味しくなります。

イチゴの料理のコツ

 イチゴはジャムにしても美味しく食べられます。

 イチゴを洗ってから、ヘタを取り、砂糖、レモン汁と一緒に鍋で煮ます。水分が蒸発してトロミがでてきたらイチゴジャムの出来上がりです。砂糖の量は好みで調節します。