![]() |
〔メロン〕 |
果物風野菜類とは | イチゴ | 西瓜(スイカ) | メロン |
マクワウリ |
メロンには、カリウム、β-カロテンなどの栄養成分が含まれています。カリウムについては果物の中でも特に豊富に含まれています。 メロンに含まれるカリウムには、高血圧や動脈硬化、糖尿病の予防効果が期待されます。カリウムには水分バランス調整機能もあるので、利尿作用やむくみ解消にも効果的です。 赤肉メロンに多く含まれるβ-カロテンは、抗酸化力が強く、老化予防やがん予防にも効果があるとされています。 |
|
|
![]() |
〔メロン〕 |
果物風野菜類とは | イチゴ | 西瓜(スイカ) | メロン |
マクワウリ |
メロンには、カリウム、β-カロテンなどの栄養成分が含まれています。カリウムについては果物の中でも特に豊富に含まれています。 メロンに含まれるカリウムには、高血圧や動脈硬化、糖尿病の予防効果が期待されます。カリウムには水分バランス調整機能もあるので、利尿作用やむくみ解消にも効果的です。 赤肉メロンに多く含まれるβ-カロテンは、抗酸化力が強く、老化予防やがん予防にも効果があるとされています。 |
|
|
![]() |
◆〔メロン〕の原産地や歴史をご説明します。 |
メロンの原産地・歴史 |
メロンの原産地は、アフリカ大陸とされ、中近東やインド、中国、南欧、エジプトへと広がってゆく間に品種改良されたとされています。しかし、北アフリカ、東アフリカ、中近東、中央アジア、中国などが原産地だとする、諸説もあり本当のところは定かではありません。最近の遺伝子的研究から中国原産説が有力視されつつあります。 ヨーロッパでのメロン栽培の歴史は古く、古代エジプトや古代ギリシャでは紀元前2000年頃には栽培されていました。メロンという言葉の語源は、ギリシャ語の「melopepon(リンゴ風な瓜)」とされています。中国語では「甜瓜」といいます。 メロンという名前は、もともとはギリシャ語の「melopepon(リンゴ風の瓜)」が語源です。東アフリカ原産で、古代エジプトではすでに栽培されていました。 日本でも有史以前から栽培され、縄文時代の遺跡からメロンの仲間であるマクワウリの発見がなされています。 メロンは温暖な気候でしか栽培できなかったので、気候の厳しい北ヨーロッパでメロンが栽培されるようになったのは14~16世紀以降だとされています。 メロンの代表格であるネットメロンの温室栽培は16世紀以降のイギリスで、その後、この技術はアメリカにも伝わりました。 日本に西洋種のメロンが導入されたのは、明治中期以降です。その後、日本でのメロンは、高級果実として一部の上流階層の人たちしか口にできない時代が長く続きました。昭和30年代頃まではメロンは庶民には手の届かない高級果実だったのです。 日本で主流だったメロンは、東洋種のマクワウリでしたが、昭和37年に在来のマクワウリとヨーロッパ種との一代雑種として甘味のあるメロンが誕生し、昭和皇太子ご成婚にちなんで「プリンスメロン」と命名されました。 プリンスメロンは、瞬く間に全国各地に広まり、それまで主流だったマクワウリは姿を消すこととなりました。 それ以降、新品種が次々と誕生し、栽培方法も進化して、日本のメロンは世界一の品質を誇るまでになっています。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
メロンという野菜 |
メロンは、園芸分野では野菜類のひとつで「果菜」とされていますが、青果市場や栄養学上の分類では果物あるいは果実とされています。メロンは「果物風野菜」ということができます。 メロンの果実は多くは球形で、中心部に多数の種子を含みます。表面は白色、緑色、黄色などで、網目(ネット)が生じるものと網目が生じないものとがあります。 メロンは、高温多日照を好み、路地ものは5~8月頃が旬の時期で、最も風味が良くなります。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本国内でのメロンの産地 |
日本国内でのメロンの産地は、北は北海道から南は九州まで全国各地に存在しています。北海道夕張市でできる「夕張メロン」などは特に有名です。
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
メロンの品種 |
メロンの種類には大きく分けて二つの種類があります。ひとつは「網メロン(ネット系メロン)」で、二つ目は「網なしメロン(ノーネットメロン)」です。 網メロンは、皮一面がヒビ割れて大きくなる種類で、ヒビ割れの裂け目からでるコルク状の分泌液により網目状の果皮が形成される種類です。 網メロンには、アンデス、アムス、アールス、キングビューティ、タカミ、デリシー、ローラン、バーディ、メロディ、コサック、プリム、クインシー、ロピア、サンデーレッド、クイーレッド、南部ハートなどの種類があります。 網なしメロンには、マクワウリ、プリンス、キンショウ、エリザベス、アリス、ホワイトメリー、ヤング、白雪、ホームラン、パパイヤ、サンキュー、ハネジュー、シーボルト、アカプルコなどの種類があります。 網メロンにも、網なしメロンにも非常に多くの種類があり、どちらの種類のメロンも多く栽培されています。
|
![]() |
◆〔メロン〕の主な栄養成分についてご説明します。 |
メロンの主な栄養成分 |
メロンには、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、ナトリウム、鉄など多くのミネラル成分が含まれますが、特にカリウムが豊富に含まれます。 ビタミンCやβ-カロチンも比較的多く含まれ、特にオレンジ色の果肉をもつメロンではβ-カロチンが豊富です。 メロンの甘味成分は、ブドウ糖や果糖、ショ糖などです。また、メロンの酸味成分は、クエン酸やリンゴ酸、酒石酸などの有機酸です。 メロンには、水溶性の食物繊維であるペクチンが多く含まれ、滑らかな舌触りと豊な食味を与えてくれます。更に、GABA(γ-アミノ酪酸)が豊富に含まれます。
|
![]() |
◆〔メロン〕の主な効用・効能についてご説明します。 |
メロンの主な効用・効能 |
メロンに含まれるカリウムは、塩分の排泄作用が強いので、体内水分バランスを整え、むくみの解消や高血圧の予防効果などがあります。食物繊維のペクチンは便秘の改善に効果があります。 甘味成分の果糖・ブドウ糖・ショ糖などは、吸収が早く、疲労回復効果や心身を健やかに保つ効果が期待されます。
|
![]() |
◆〔メロン〕の副作用や注意点についてご説明します。 |
メロンの副作用や注意点 |
メロンは、人によっては、アレルゲン(アレルギー原因物質)となり、アレルギーを引き起こす可能性があります。メロンを食べたとき、口の中がチクチクしたり、違和感を感じるときには、注意が必要です。 |
![]() |
◆〔メロン〕の料理のコツをご説明します。 |
メロンの料理のコツ |
メロンは、果肉をそのまま食べることが多いですが、メロンシャーベットやメロンゼリー、メロン漬け、メロンシロップなどの加工品として食べることもあります。 完熟していないメロンは追熟させるために常温で保存し、食べる2~3時間くらい前に冷やすと美味しく食べられます。 |