〔運動でダイエット〕

　既に述べたように、ダイエットの基本原理はとても簡単です。食事から摂取するエネルギーより、運動などで消費するエネルギーを多くすれば良いだけだからです。

　運動などエネルギーを使う活動を増やせば消費エネルギーは増加し、ダイエットを行うことができますが、過度に運動すると副作用もでてきます。

　たとえば、歩くことがダイエットの基本だからといって、毎日2万歩も歩いていたら、ダイエットはできても、今度は膝が悲鳴をあげます。やがて膝半月板損傷となって、ダイエットどころか歩くことさえできない身体になってしまうでしょう。

　運動したら、すぐに効果がでてダイエット成功となるイメージがありますが、他のダイエット法と同じように、実はそう簡単ではありません。激しい運動をやってもなかなか体重は減少しないのです。

　基本的に一時的に激しい運動をして消費エネルギーを増やしても、その後で食事量が増加してしまうので相対的にはダイエットにはならないのです。運動によるダイエットの基本は、単に運動により一時的に消費エネルギーを増やすことではありません。

　毎日継続的に運動することによって、筋肉量を増やして、それにより〔基礎代謝量〕を増やすことなのです。これによって、体脂肪を燃焼しやすい身体を作ることが運動によるダイエットの目標となります。そして、食事管理も合わせて、体脂肪の蓄積を防ぎます。

　運動ダイエットにも、多くの賛否両論があります。方法によっては、その効果のほどは確かなものではありませんが、ここでは運動ダイエット法に属するダイエット法のリストを掲載しておきます。また、特に有名なダイエット法については、概略の説明ページを準備しました。

　お散歩ダイエットは、その名の通り、単に歩くことで行うダイエット法です。朝の気分のいい時間帯などに毎日6千～1万歩位歩きます。散歩が体にいいからと言って、毎日2万歩も歩くと、膝関節板を傷めてしまい、二度と歩けなくなることもあるので注意しましょう。

　ウォーキングダイエットは、簡単にいえばお散歩ダイエットに近いですが、お散歩の方はとてものんびり行うのに対して、ウォーキングの方はちょっと本気で歩くという点で違いもあります。

　ウォーキングダイエットでは、ダイエット効果だけでなく、高血圧や糖尿病などの運動療法的な効果も期待できるので、そのような持病を持つ人にも効果があります。このダイエット法は、その時々の体調などを見ながら無理をし過ぎないように続けると効果的です。

　ジョギングダイエットは、一定時間以上のジョギングをすることで行うダイエット法です。ジョギングは有酸素運動で、消費カロリーを増やし、基礎代謝も高くして脂肪燃焼を促進します。

　ジョギングダイエットで重要なことは、有酸素運動で体脂肪を燃焼させるためには、20分以上は継続しなくてはならない点です。ジョギングを始めて20分以上経過してから、はじめて体内脂肪は燃焼され脂肪分を減らすことができます。

　ランニングダイエットは、ジョギングダイエットと同じ意味です。ランニングダイエットのような有酸素運動で体内脂肪を燃焼させるためには、最低20分以上のランニングをしなくてはなりません。20分以上した時点から、体内脂肪の燃焼が始まります。

　インスパイリングオーラエクササイズとは、身体の内側を刺激することで身体を鍛え、体の中心で骨格をしっかりと支えながら、しかも女性らしい柔らかで美しい身体表面を残したボディラインをつくることを目指したダイエット法です。

　背骨や骨盤の歪みを正常に戻すことで、骨を支える身体深部の筋肉を鍛えて、代謝をアップさせることで痩せ易く、太り難い身体を作ります。

　ラジオ体操ダイエットは、ラジオ体操の各動作をしっかりと意識しながら行うことでやるダイエット法です。

　普段は運動していない人が、リズミカルなラジオ体操をすることで効果がでてきます。全身の筋肉をバランスよく働かすことができて、美しい全身をつくり、代謝を高めることでダイエットになります。ラジオ体操の音楽に合わせて、毎日、しっかりと体を動かしましょう。

　カポエイラとは、アフリカからブラジルへ奴隷として連れてこられた黒人たちが、編み出したダンスで、ビリンバウという弓の形をした民族楽器に合わせて歌いながら踊ります。

　護身術や格闘技のイメージですが殴ったり蹴ったりせず、寸前で止めるテクニックで、全身の筋バランスが整い、しなやかで丈夫な筋肉を作りだすことができます。

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