ビタミンE |
細胞膜や角膜は主に不飽和脂肪酸でできていますが、これらは活性酸素の攻撃を受けると容易に酸化されて過酸化脂質に変化してしまいます。
ビタミンEは、これらの細胞膜や角膜の中に存在していて、活性酸素が不飽和脂肪酸から電子を奪って酸化してしまう前に、ビタミンEは活性酸素に電子を与えて毒性を除去します。
ビタミンEは、電子を失った不安定状態でも他から電子を奪おうとしないので、酸化の連鎖が止まります。
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ビタミンC |
ビタミンCは、スーパーオキシダントや一重項酸素、ヒドロキシラジカルの3つの種類の活性酸素を分解する能力がありますが、その威力はSODの7000分の1しかありません。しかし、血漿などでSODが少ない部位では、ビタミンCの効果は絶大です。
また、酸化されたビタミンEに酸素を供給して再生させる作用があります。ビタミンCは、ビタミンEに電子を渡すと不安定な物質となるのですが、ビタミンCは水溶性であるために、最終的に尿として排泄されるので問題が起こりません。
ビタミンEが酸化の連鎖を停止させる働きをし不安定な物質になるものの、十分なビタミンCが供給されれば、ビタミンEが再生され再度活性酸素を攻撃するので、ビタミンEとビタミンCは両方が必要です。
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ビタミンB2 |
グルタチオンペルオキシダーゼは、グルタチオンの存在下で、過酸化水素を水に代謝させ、酸化型グルタチオンを生成します。このとき、酸化されて使えなくなったグルタチオンを再生するのがグルタチオン還元酵素で、その酵素の補酵素がビタミンB2です。
このようにビタミンB2は、グルタチオンペルオキシターゼの補酵素として働きます。また、一重項酸素を分解する働きもあります。
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ナイアシン |
ナイアシンの主成分であるニコチン酸は、酸化されて使えなくなったビタミンCに電子を供給して、ビタミンCが再生するのを支援します。
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その他の ビタミン |
ビタミンB1、B6、Kなどにもヒドロキシラジカルを消去する働きがあります。
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