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〔エキノコックス炎〕 |
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〔エキノコックス炎〕は、エキノコックスという寄生虫の感染によって引き起こされる疾患で、〔エキノコックス症〕〔包虫症〕とも呼ばれる病気です。 |
キタキツネなどの宿主の体内で産み出された卵は、糞便とともに排泄されます。 その糞便に直接触ったり、糞便に汚染された山菜や川の水などを摂取することで経口感染します。しかし、人間から人間への感染はありません。 人間がエキノコックスの卵を経口摂取すると、卵は体内で幼虫となり、主に肝臓に寄生します。 肝臓などに寄生しても自覚症状がでるまでには数年~十数年もかかるので、放置すると非常に大きな虫に成長してしまいます。 〔エキノコックス炎〕に感染すると、98%の患者では肝臓に病巣が形成されます。 感染初期には無症状ですが、次第に肝臓腫大を起こすと右上腹部の痛みが現れます。 また、胆管を閉塞することで黄疸を呈し、激しい皮膚の痒みや腹水をもたらすこともあります。 |
肝臓以外でも、肺に感染すれば咳や血痰、胸痛、発熱などの肺結核類似の症状をきたします。肝臓や肺以外にも脳や心臓、骨などに寄生することもあります。
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