HOME 健康・医療館スマホ版 PC版へ移動現在:スマホ版
 
体の病気操作指示感染症の病気  
四類感染症
〔四類感染症〕
E型肝炎
ウエストナイル熱
A型肝炎
エキノコックス症
黄熱
オウム病
オムスク出血熱
回帰熱
キャサヌル森林病
Q熱
狂犬病
コクシジオイデス症
サル痘
腎症候性出血熱
西部ウマ脳炎
ダニ媒介脳炎
炭疽
チクングニア熱
つつが虫病
デング熱
東部ウマ脳炎
鳥インフルエンザ
ニパウイルス感染症
日本紅斑熱
日本脳炎
ハンタウイルス肺症候群
Bウイルス病
鼻疽
ブルセラ症
ベネズエラウマ脳炎
ヘンドラウイルス感染症
発しんチフス
ボツリヌス症
マラリア
野兎病
ライム病
リッサウイルス感染症
リフトバレー熱
類鼻疽
レジオネラ症
レプトスピラ症
ロッキー山紅斑熱

〔ベネズエラウマ脳炎〕


概要病気症状原因診断
治療予後合併症情報書籍
 

この疾患の概要です

 〔ベネズエラウマ脳炎〕は、感染症法の四類感染症の疾患で、トガウイルス科アルファウイルス属に属するベネズエラウマ脳炎ウイルスにより引き起こされる感染症です。

 自然界では、げっ歯類とイエカの間で感染環が維持されていて、ウマとヒトが終末宿主となります。

 ヒトへは、この病気に感染している蚊の刺咬により感染します。


 〔ベネズエラウマ脳炎〕の特異的な治療法はなく、感染した場合には対症療法で治療します。

 感染機会の多い実験従事者用の不活化ワクチンはありますが、一般の人には使われていません。ウマに対しては弱毒生ワクチンが使用されます。

 〔ベネズエラウマ脳炎〕の潜伏期間は1~6日です。ヒトが感染した場合、激しい頭痛、悪寒、発熱、筋肉痛、悪心、嘔吐、眼窩痛などインフルエンザ様の症状が現れます。

 脳炎による中枢神経病変を生じると、項部硬直、痙攣、昏睡、麻痺などの脳炎症状が現れます。

 コロンビアやベネズエラなどの中南米で多く発症し、1995年にはベネズエラを中心として10万人以上が感染し、300人程の脳炎患者が発生した記録があります。

 脳炎発症時の致死率は20%前後で、全感染者の 0.5~1%となります。特に、15歳未満の小児患者では発症リスクが高くなります。


ページのトップへ戻る