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〔レジオネラ症〕


概要病気症状原因診断
治療予後合併症情報書籍
 

この疾患の概要です

 〔レジオネラ症〕は、土の中や河川、湖沼などの自然界に広く生息しているレジオネラ属菌という細菌による細菌感染症で、四類感染症に指定されています。

 自然界に生息しているレジオネラ属菌に汚染された水滴などを気道から吸入して感染しますが、人間から人間への感染はありません。

 レジオネラ属菌は、最近では自然界ばかりでなく冷却塔、循環式浴槽、給湯設備、加湿器、噴水、あるいは24時間風呂、ジャグジーなどの水しぶきが出やすい設備が感染源になっています。


 〔レジオネラ症〕には、〔レジオネラ肺炎〕と〔ポンティアック熱〕とがあります。

 この内、〔レジオネラ肺炎〕はしばしば劇症型となりますが、〔ポンティアック熱〕の方は一過性の症状がでるだけで治癒します。

 この病気の患者数は、年々増加傾向にあり、2006年が全国で508例、2007年では643例が報告されています。

レジオネラ症の症状
レジオネラ肺炎  レジオネラ肺炎は、初期症状として全身性倦怠感、頭痛、食欲不振、筋肉痛、下痢などが現れ、乾いた咳がでます。

 2~3日すると、赤褐色の膿性の痰がでて、高熱、悪寒、胸痛、呼吸困難が見られるようになります。

 傾眠、昏睡、幻覚、四肢の震えなどの中枢神経系の症状も出現します。症状は急激に重症化し死に至ることもあります。

ポンティアック熱  ポンティアック熱は、突然の発熱、悪寒、筋肉痛で始まりますが、一過性であり、数日で自然に軽快し治癒します。



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