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〔リフトバレー熱〕


概要病気症状原因診断
治療予後合併症情報書籍
 

この疾患の概要です

 〔リフトバレー熱〕は、感染症法の四類感染症に指定された疾患であり、ブニヤウイルス科フレボウイルス属に属するリフトバレー熱ウイルスによるヒツジ、ヤギ、ウシ、ヒトの人獣共通感染症です。

 ヒトへは、リフトバレー熱ウイルスに感染している動物から吸血した蚊に刺咬されてウイルスが体内に侵入したり、感染動物の血液や組織を摂取するなどで感染します。

 〔リフトバレー熱〕は、人畜共通の感染症で主に動物に感染するものの、ヒトにも発病し、共に高い高い罹患率と死亡率をもたらします。


 〔リフトバレー熱〕の潜伏期間は、通常2~6日であり、突然の発熱、頭痛、筋肉痛、背部痛などのインフルエンザ様の症状で発症します。

 また、患者によっては頚部硬直や羞明、嘔吐の症状を伴うことがあります。これらの症状は通常、4~7日間持続します。

 その後、多くの場合、免疫反応が作用し始め、IgMおよびIgG抗体が出現して、血中のリフトバレー熱ウイルスは撃退され消滅し、症状が治まります。

 このように、大部分のヒトの症例は比較的軽症で済みますが、1%ほどの患者では、発熱後に重態の病態となり、出血症候群、脳炎、髄膜炎症状、網膜炎を引き起こすことがあります。

 網膜炎は初発後1~3週間後に出現し、失明の危険もあります。眼病変患者での死亡者はほとんどないものの、出血熱患者では約半数は死亡します。

 エジプトなどでは、リフトバレー熱は10~15年に一回ほどの頻度で小流行し、何回かに1回の割で大流行も起こります。

 〔リフトバレー熱感染症〕による死亡率は1%程度とされています。

 この病気は、英語では、〔RVF:Rift Valley fever〕と呼ばれます。


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