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〔ダニ媒介脳炎〕


概要病気症状原因診断
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この疾患の概要です

 〔ダニ媒介脳炎(TBE)〕は、四類感染症の疾患であり、フラビウイルス科フラビウイルス属のダニ媒介性フラビウイルス(ダニ媒介性脳炎群ウイルス)の感染で発症する病気です。

 ウイルスを保有している小型野生哺乳類や鳥類から、幼ダニ、若ダニが吸血してウイルスを獲得し、成ダニとなって小型野生動物や鳥から吸血する際に、ウイルスを感染させるような感染環が維持されています。



 ヒトや家畜、大中の野生哺乳類には、成ダニや若ダニが吸血する際に感染し、その一部が発症します。

 〔ダニ媒介脳炎〕には、大きく分けて〔ロシア春夏脳炎〕と〔中央ヨーロッパダニ媒介性脳炎〕などの種類があり、それぞれに媒介するマダニと病原巣動物の種類は異なっています。

ダニ媒介脳炎の種類
ロシア春夏脳炎  ロシアのシベリア地域と極東地域に発症するダニ媒介脳炎で、高い致命率で重篤に経過する特徴を有する。

中央ヨーロッパダニ媒介性脳炎  チェコ、ドイツ、リトアニア、ポーランド、エストニア、ラトビア、スイス、スロベニア、オーストリアなどに発症するダニ媒介性脳炎で、高い致命率で重篤に経過する特徴を有する。

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キャサヌール森林熱
オムスク出血熱
ポアサン脳炎



 〔ロシア春夏脳炎〕に感染すると、発熱を伴う頭痛や悪心、嘔吐などの症状で発症します。

 最も発症極期では、精神錯乱や昏睡、痙攣および麻痺などの脳炎症状が出現します。

 致死率は30%と高く、たとえ治癒しても麻痺などの後遺症が残ります。

 〔中央ヨーロッパ型ダニ媒介性脳炎〕に感染すると、発熱を伴う頭痛や悪心、嘔吐などの症状で発症します。

 二峰性の熱型の症状を呈します。致死率は1~2%と低くなります。

 尚、〔ダニ媒介脳炎〕は英語では〔TBE:Tick-borne encephalitis〕といいます。


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