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〔伝染性紅斑〕

 〔伝染性紅斑〕は、感染症法の五類感染症に指定された感染症です。両頬に特徴的な紅斑が出現することから、〔第5病〕〔りんご病〕〔ほっぺ病〕」とも呼ばれます。

 この病気の原因病原体は、パルボウイルス科パルボウイルス亜科エリスロウイルス属に属するヒトパルボウイルスB19で、主に空気感染により感染しますが、感染力はそれほど強くありません。


 伝染性紅斑は、小児を中心に幼稚園や小学校で流行する発疹性疾患であり両頬に特徴的な蝶翼状の紅斑が出現します。これがりんご病とかほっぺ病とも呼ばれる理由です。ほっぺたが赤くなりますが、普通どおり登園・登校してもかまわない感染症です。

 伝染性紅斑の潜伏期間は、10~20日ほどとされますが、真の異変は感染後、5~7日頃から出現しています。感染していても何も症状のでない不顕性感染もあり軽症のことが多いのですが、妊婦が罹患すると流産などの原因になるとされます。

 感染後5~6日すると血液中にウイルスが出現しウイルス血症を起こし、気道分泌物への排泄が始まります。感染7日目頃に、小児では無症状のことも多いのですが、成人では前駆症状として微熱や頭痛、悪寒、筋肉痛などの非特異的な感冒様症状を見られることがあります。


 数日すると血液中のウイルスが消失し、ウイルスの排泄もなくなり、風邪のような前駆症状も改善します。この後1週間ほどは何事もなく無症状となりますが、今度は両頬に境界が鮮明な蝶翼状をした赤い発疹が出現します。

 更に1~4日の間に、紅斑は手足や体幹の胸腹背部にも広がってゆき、温まると痒みが強くなります。手足や体幹の紅斑はある程度まで大きくなると、中央部から退色しはじめ、網目状・レース状・環状などと呼ばれる特徴的な状態になります。これらの発疹は1週間前後で消失し治癒します。


 この間、小児では発疹が出るだけで発熱などもほとんど見られないことが多いのですが、成人では頭痛、掻痒感、発熱、関節痛および関節炎、筋肉痛など多様な全身症状を伴います。関節炎が酷いときは1~2日ほど歩行困難となることもありますが、やがて自然に回復します。

 伝染性紅斑は、春~夏を中心にして、2~12歳くらいに小児に多く発症しますが、ほぼ4~6年ごとに流行します。