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〔梅毒〕

 〔梅毒〕は、感染症法の五類感染症に指定された疾患であり、スピロヘータの一種である梅毒トレポネーマの感染により発生する感染症です。この病気は〔黴毒〕と呼ばれることもあります。

 梅毒の主な感染経路は性的接触などであり、そのために性病・性感染症のひとつとして知られています。


 キスによっても感染する可能性があります。梅毒トレポネーマに感染すると、菌は皮膚や粘膜の微細な傷口から体内に侵入し、数時間内に付近のリンパ節に達し、血流に乗って身体中に広がります。

 また、母親が妊娠中に梅毒に感染すると胎児にも感染し、出生時欠損やその他の問題を起こします。その場合には子供は先天梅毒となります。しかし、現在では、妊婦検診が行われる結果、母子感染はほとんど起こりません。

 梅毒の症状は感染後3~14週間してはじまります。梅毒の発症後の段階は、下の表で示すように第1期~第4期に分けられていて、治療しなければ第1期、第2期、第3期、第4期と段階的に進行します。


 治療しない場合の感染症は何年も続き、心臓や脳の障害を引き起こし、死に至ることもありますが、現実には抗生物質の進化により、もっと前の段階で治癒可能となっています。

 梅毒は、世界中に広く分布している疾患です。日本での発症は、年間に1000件は超えないとされています。尚、梅毒の原因菌である梅毒トレポネーマは、英語では「Treponema Pallidum」といいます。


梅毒の症状段階
第1期

 感染後3週間~3か月の状態で、梅毒トレポネーマが侵入した部位に硬性下疳と呼ばれる無痛性の塊ができます。

 塊はすぐに消滅しますが、股の付け根、鼠径部のリンパ節が腫れます。6週間後には、ワッセルマン反応による梅毒検査で陽性反応が出るようになります。

第2期

 感染後、3か月~3年の段階で、全身のリンパ節が腫れ、発熱、倦怠感、関節痛などの症状がでて、バラ疹と呼ばれる特徴的な全身性発疹が現れることがあります。

 赤い発疹が手足の裏から顔面や全身に広がります。これらは1か月ほどで消えますが、梅毒トレポネーマは体内に残っています。

 この段階で抗生物質による治療を開始すれば治癒できます。

第3期

 感染後3~10年経過した段階で、ゴム腫と呼ばれる腫瘍が発生します。この段階まで進行すると、抗生物質を用いても治癒は不可能となります。

第4期

 感染後10年以上経過した段階で、多臓器に腫瘍が発生したり、脳や脊髄、神経を侵され麻痺性痴呆、脊髄瘻を起こし、いわゆる脳梅の状態となり死に至ります。