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〔クラミジア感染症〕は、感染症法の五類感染症に指定された疾患であり、クラミジア・トラコマティスという微生物の感染により発症する感染症の病気です。
・クラミジア・トラコマチス |
クラミジア感染症は、基本的に性感染症の一つであり、性的接触で感染します。この病気は、適切な抗菌薬で完治しますが、放置して自然に治癒することはありません。治療に当たっては、パートナーと同時に治療しないと、ピンポン感染してしまうので治療の効果がありません。 |
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〔クラミジア感染症〕は、感染症法の五類感染症に指定された疾患であり、クラミジア・トラコマティスという微生物の感染により発症する感染症の病気です。
・クラミジア・トラコマチス |
クラミジア感染症は、基本的に性感染症の一つであり、性的接触で感染します。この病気は、適切な抗菌薬で完治しますが、放置して自然に治癒することはありません。治療に当たっては、パートナーと同時に治療しないと、ピンポン感染してしまうので治療の効果がありません。 |
女性の性器クラミジアで発症する場合の症状は、わずかなおりものが出たり、濃い黄色や緑黄色のおりものが出たり、不正子宮出血や下腹部の痛み、性交痛がでるなどです。 |
男性では、尿道にほとんど自覚症状も出ない程度の軽い炎症が起こります。症状としては、軽度の排尿痛や不快感を伴いながら、尿道から薄いクリーム状の少量の膿がでます。 |
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◆〔クラミジア感染症」とは、一体どんな病気なのかの説明です。 |
クラミジア感染症はどんな病気ですか? |
クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマチスという病原菌により炎症を引き起こされる病気で、通常、性的接触によって感染します。そのため、「性器クラミジア感染症」とも呼ばれます。クラミジア感染症は、性的接触感染症(性感染症)ということで「STD(Sexually Transmitted Diseases)」の一つとなっています。 |
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クラミジア感染症の種類 |
クラミジアは、細菌とウイルスの中間的な病原体で、0.3ミクロン程度の大きさを持っています。クラミジア感染症には、次のような3種類の病気があります。
・クラミジア・トラコマチス
尚、この病気のことを間違えて「クラジミア」だと思い込んでいる人が沢山いますが、正しくは「クラミジア」ですので、念のため。 |
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◆〔クラミジア感染症」の症状の説明です。 |
クラミジア感染症の症状 |
クラミジア・トラコマチスによる病気は男女の性的接触により感染し、男性にも症状が現れますが、女性の方がより深刻な症状となって現れてきます。また、男女を問わず、咽頭感染による症状もあります。 |
女性の症状 |
女性の性器クラミジア感染症は、感染初期には極めて軽度な症状しかなく、5人に1人くらいしか症状を感じません。症状は、わずかなおりものが出たり、濃い黄色や緑黄色のおりものが出たり、不正子宮出血や下腹部の痛み、性交痛みなどを感じることもありますが、気づかないことも多いです。また、感染が膣や子宮から尿道にも広がると膀胱炎と同様な症状を呈することもあります。
・子宮外妊娠
運よく妊娠し、出産までこぎつけても、切迫出産のために、低体重児が生まれることも多くなります。 |
男性の症状 |
男性が感染すると、感染後1~3週間で尿道に炎症が現れますが、ほとんど自覚症状も出ない程度の軽い症状に留まります。炎症としては、軽度の排尿痛や不快感を伴いながら、尿道から薄いクリーム状の少量の分泌物(膿)がでます。
・尿道炎 |
咽頭感染の症状 |
近年のオーラルセックスの流行により、男女共に性器から咽頭への感染が起こり、咽頭炎や扁桃腺炎などを起こします。目だった痛みはないものの、咽頭の腫れや痛み、発熱などの症状を呈することがあります。 |
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◆〔クラミジア感染症」の原因や発症の仕組みの説明です。 |
クラミジア感染症の原因 |
クラミジア感染症の原因は、クラミジア・トラコマチス病原体が性器に感染することで起こります。主な感染経路は、性的接触ですが、オーラルセックスやディープキスなどにより粘膜に感染することもあります。 |
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◆〔クラミジア感染症」の検査方法や診断方法の説明です。 |
クラミジア感染症の診断 |
クラミジア感染症の診断は、男性の場合は泌尿器科・性病科、女性の場合は産婦人科・性病科を受診して行います。基本的に、性器感染の場合は患部から体液を採取し、クラミジアの有無を調べます。咽頭感染の場合は耳鼻咽喉科で受診します。 |
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◆〔クラミジア感染症」の治療方法の説明です。 |
クラミジア感染症の治療 |
クラミジア感染症の治療は、感染部位がどこであっても、次の抗生物質・抗菌製剤が有効です。
・テトラサイクリン系製剤
治療を開始すると、数日で症状がなくなることが多いですが、病原菌が完全に死滅していないこともあるので、通常は2週間程度の投与が必要です。尚、マクロライド系製剤の「アジスロマイシン」は、子宮頚管炎の治療薬として認可されていて、1回の経口投与で治療が可能です。 |