基本分野選択:HOME健康・医療館 現在:PC版スマホ版へ移動 今日の運勢館おすすめカラオケ愛唱館
sentofu体の病気心の病気医療技術医薬品健康増進栄養成分健康食品全身美容保険介護健康用語nullサイト情報


 
体の病気体の病気全般心臓・血管脳・神経呼吸器消化器内分泌・代謝腎臓・泌尿器骨・関節・筋肉血液・造血器皮膚目
耳鼻歯・口腔アレルギー膠原病感染症中毒がん女性の病気男性の病気子供の病気生活習慣病  
体の病気

〔ベネズエラウマ脳炎〕

 〔ベネズエラウマ脳炎〕は、感染症法の四類感染症の疾患で、トガウイルス科アルファウイルス属に属するベネズエラウマ脳炎ウイルスにより引き起こされる感染症です。

 自然界では、げっ歯類とイエカの間で感染環が維持されていて、ウマとヒトが終末宿主となります。

 ヒトへは、この病気に感染している蚊の刺咬により感染します。


 ベネズエラウマ脳炎の特異的な治療法はなく、感染した場合には対症療法で治療します。感染機会の多い実験従事者用の不活化ワクチンはありますが、一般の人には使われていません。ウマに対しては弱毒生ワクチンが使用されます。

 ベネズエラウマ脳炎の潜伏期間は、1~6日です。ヒトが感染した場合、激しい頭痛、悪寒、発熱、筋肉痛、悪心、嘔吐、眼窩痛などインフルエンザ様の症状が現れます。脳炎による中枢神経病変を生じると、項部硬直、痙攣、昏睡、麻痺などの脳炎症状が現れます。


 コロンビアやベネズエラなどの中南米で多く発症し、1995年にはベネズエラを中心として10万人以上が感染し、300人程の脳炎患者が発生した記録があります。

 脳炎発症時の致死率は20%前後で、全感染者の 0.5~1%となります。特に、15歳未満の小児患者では発症リスクが高くなります。