〔アロマの歴史 |
アロマテラピーという言葉が誕生したのは20世紀初頭のことですが、人と香りとの関係はとても古く、古代エジプト時代までさかのぼります。 |
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同様なことがエジプトばかりでなく、メソポタミアやギリシャでも行われていました。また、インド、中国にもハーブや香木を利用したという記録が残されています。 紀元前40年頃、絶世の美女とうたわれたクレオパトラは、心地よい香りをこよなく愛し、入浴時にはお風呂をバラで満たしたり、バラの花から作った香水の香りを楽しんだとされています。 時代が下り、10世紀ころイブン・シーナという錬金術師が偶然に水蒸気蒸留法での精油製造法を発見しました。この精油の発見されたことがアロマテラピー誕生の時ということができるでしょう。そして、11世紀には十字軍の遠征で精油がヨーロッパへと広められました。16世紀になると精油の製造方法も工夫され精油産業の最盛期を迎えることとなりました。17世紀にペストが大流行したときには、部屋の消毒のために芳香浴が利用されました。 しかし19世紀になると、それまで着実に発展を遂げてきた芳香療法は、西洋医学の発展もあって徐々に衰退し単なる民間療法の一つという位置づけになりました。 20世紀初頭のこと、フランスのルネ・モーリス・カットフォセという人が化学の実験中にちょっとした爆発事故を起こし、手に火傷を負ってしまいました。その際、近くにあった精油を使って火傷を手当てしてみました。その結果、火傷はほとんど痕も残さず治癒することができたので、その事実を著作本「アロマテラピー」で発表しました。ここからアロマテラピーという言葉とその効能が世に知られるようになりました。 |