純度
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精油は100%天然、純粋な精油を選ばなければなりません。精油(エッセンシャルオイル)として表示できるのは、薬効のあるとされる樹木やハーブなどから蒸留などの方法で抽出された、100%純粋な植物成分だけを指します。安価な製品で、ポプリオイルのように合成香料を使用したものや、フレグランスオイルと表示されたものは、アロマテラピーには向きません。
アロマテラピーの効果は、100%ピュアーな植物性精油に含まれる数多くの化学成分の相互作用から生まれるものだからです。たとえば、ラベンダーからの精油には、主要成分だけでも10種類以上あり、微量成分の数も含めれば300種類もの成分が含まれているのです。
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原料植物
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精油(エッセンシャクオイル)を抽出する原料植物には、よく似た名称や、ときには同じ名称でも全く別の種類の植物である場合があります。たとえば、「ベルガモット」という植物の場合では、シソ科ハーブのベルガモットと、柑橘系のベルガモットとがあります。柑橘系のベルガモットが精油の原料として使用されます。ハーブのベルガモットは、ハーブティーなどとして飲用されます。
このような間違いや勘違いを避けるためには、原料植物の学名や抽出部位、方法、原産国が明記されているかを確認するのが一番確かで安心です。安全という観点では、原料植物が有機農法でつくられていると一番いいのですが、この確認は簡単にはできないかも知れません。最低限、精油を選ぶときは学名表示があるものを選びましょう。
・ハーブのベルガモット:(タイマツバナ)
学名:Monarda didyma
・柑橘系のベルガモット:(シトラス・ベルガモット)
学名:Citrus aurantium bergamia
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容器ビン
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精油は日光や熱などにより変質しやすいデリケートなものです。ですから、精油は光を通しにくい遮光ビンに入っていることが絶対条件です。特に、カンキツ系などの精油の場合には、紫外線に反応する「光感作用」のあるのでこのことは重要です。
光によって品質が劣化したりしたものはもちろん、特に品質劣化していないものでも、直接肌に塗布したまま日光に当たると、シミになったり、ひどいときは赤くなったり、かゆみが出たりすることがあるのです。
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生産国
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精油は光や熱、あるいは空気に触れると品質や性質が変化してしまいます。ですから、原料植物を蒸留して精油が抽出されたら直ぐに瓶詰めされたもの、即ち生産国で瓶詰めされたものがおすすめとなります。日本に大量に輸入し日本・世界・他内で瓶詰めされたものは、それだけ空気との接触の機会が多く、価格が安くても品質的に問題がある場合があるので注意が必要です。
判定は中々難しいのかも知れませんが、可能なら、生産国で直接ビン詰めされた精油を選ぶとよいでしょう。
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成分分析
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アロマテラピーとして精油の芳香成分が効能を発揮できるのは100%純粋な植物性精油を使用した場合に限られます。現実問題として、最近はさまざまな代用品的「精油」がでまわっているのも事実です。
このような中で、信頼できる精油を見分ける方法としては、すべての成分が明記された成分分析データが添付されているかどうか確認することです。産地や学名表示のきっちりされているかどうか、アルコール希釈などしていないかどうかなどを見るのがいいでしょう。問い合わせ先が明記してあり問い合わせなどに応じているメーカーなら安心です。
精油は天然の植物から抽出される製品ですので、収穫される年の気候などの影響で成分が変動します。同じメーカーの製品であっても、ロット毎に成分分析表が表示されているメーカーを選ぶのもいいでしょう。
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使用期限
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精油には使用期限があるので、開封したら早めに使い切ることが原則です。特に、初めて購入するときは短期間で使いきれるように、できるだけ容量の少ない精油を選びます。製造年月日が記入されているといいのですが、記入されていないものの場合には、開封した年月日をボトルに書いておくといいです。そして、その精油の使いきりの目安は半年くらいと考えればいいでしょう。
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▼参考▼信頼できるメーカー
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信頼に値すると思われるメーカー名を以下に表示しますが、これは当サイトの管理人の独断と偏見に基づいていますので、あくまで参考情報です。何も保証するものではありません。
日本
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クロス、アロマスタジオラボ
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フランス
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Landel(ランデル)、サノフロール
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イギリス
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ロバートティスランド、マギーティスランド
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ベルギー
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プラナロム
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ドイツ
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天の香り(LA FLORINA)
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