〔作用するしくみ |
アロマテラピーは、心地よい香りを感じながら、植物由来の精油の芳香成分を取り入れることで心身を癒すなどの効果を得ます。 |
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◆〔アロマが身体に作用するしくみ〕をご説明します。 |
鼻から脳へ |
精油の芳香成分を鼻から吸い込むことで体内に取り込みます。精油の香りの成分は鼻の奥にある嗅上皮と呼ばれる組織に届き、そこで香りとして認識されます。嗅上皮はその情報を信号に変え嗅覚神経を介して、脳の感情や本能を司る部分である大脳辺縁系に伝えます。 |
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鼻から肺、全身へ |
呼吸とともに鼻から入った芳香成分は、鼻から喉・気管支・肺へと運ばれますが、この間に一部は粘膜に吸着し、粘膜下の毛細管から血液に入り込みます。残りは呼吸により肺胞でのガス交換時に酸素とともに血流に取り込まれ、全身へと運ばれます。 |
皮膚から全身へ |
精油を用いた肌のマッサージや、お風呂に精油を滴下してのアロマバスなどのボディトリートメントでアロマテラピーを楽しむ場合には、芳香成分は皮膚から真皮の毛細血管に取り込まれ全身へと運ばれます。皮膚は多層構造になっており、皮膚には体内の老廃物を排出する役割と、酸素や栄養を取り込む働きとがありますが、皮膚に吸収された芳香物質の血管への到達はとても緩やかです。 |