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〔西部ウマ脳炎〕

 〔西部ウマ脳炎〕は、四類感染症に指定された疾患であり、トガウイルス科アルファウイルス属に属する西部ウマ脳炎ウイルスによる感染症です。

 西部ウマ脳炎ウイルスは、自然界ではイエカと鳥の間で感染環が維持されていて、ヒトへは、感染しているイエカによる刺咬で感染します。

 また、経胎盤感染も成立し、そうなった場合には、胎児は脳壊死を起こして死亡します。


 西部ウマ脳炎に対する特異的な治療法はなく、対症療法のみで対処します。

 西部ウマ脳炎の潜伏期間は、5~10日であり、発熱を伴いながらインフルエンザ様の頭痛などの症状が起こり、情緒不安、振戦、易興奮性、項部硬直、羞明の症状が現れます。


 西部ウマ脳炎は、通常は、軽度のインフルエンザ様の症状が出現するだけで回復します。年齢が高くなるほど回復は早く、重症化しなければ、5~10日で治癒します。

 しかし、乳幼児や高齢者では、ときに脳炎症状を生じ、意識障害、弛緩性麻痺、痙攣性麻痺、および異常な精神状態を呈することもあります。


 脳炎を起こす場合、前駆症状として突然の発熱と頭痛などが、1~4日間ほど続いた後で、その他の重篤な症状を呈します。

 特に乳児では、症状が急速に悪化し、固縮、痙攣、泉門膨隆などを起こし、生存しても5~6割以上の患者に脳障害が残り、進行性の知能発育不全をきたします。

 乳幼児や高齢者が感染し重症化した場合には、患者の5~15%は死に至ります。生存しても、生存者の5~6割の患者では、脳障害などの後遺症が残ります。