基本分野選択:HOME健康・医療館 現在:PC版スマホ版へ移動 今日の運勢館おすすめカラオケ愛唱館
sentofu体の病気心の病気医療技術医薬品健康増進栄養成分健康食品全身美容保険介護健康用語nullサイト情報


 
体の病気体の病気全般心臓・血管脳・神経呼吸器消化器内分泌・代謝腎臓・泌尿器骨・関節・筋肉血液・造血器皮膚目
耳鼻歯・口腔アレルギー膠原病感染症中毒がん女性の病気男性の病気子供の病気生活習慣病


体の病気
 

信号様式GIFアニメ アマゾン 信号様式GIFアニメ

 

〔身体の病気〕

◇感染症の病気◇

四類感染症

(チクングニア熱)


 〔チクングニヤ熱〕は、チクングニヤウイルスの感染により引き起こされる感染症で、通常は非致死性の発疹性熱性の伝染病であり、〔チクングニア熱〕とも呼ばれます。

 病原体のチクングニヤウイルスは、トガウイルス科アルファウイルス属のRNAウイルスで、70nmのエンベロープを持つ球状粒子です。


 このウイルスは、ネッタイシマカやヒトスジシマカなどのヤブカ属の蚊によって媒介されます。チクングニヤ熱の潜伏期間は、4~7日です。潜伏期を経過しても不顕性で終わる可能性が高いとされています。

 このウイルスの自然宿主はサルであり、サル→蚊→サルの感染環を形成して存在しています。ウイルスはサハラ砂漠以南のアフリカやインド、東南アジアなどに生息しています。

 このウイルスはヒトにも感染し、ヒト→蚊→ヒトのような感染環を形成しますが、人間から人間への直接的感染は起こりません。


 チクングニヤ熱が発症すると次の三大主徴が現れます。

 ・発熱
 ・関節炎
 ・発疹

 発症すると39度C以上の発熱と斑状丘疹が現れ、関節が激しく痛みます。発熱と関節痛は必発ですが、発疹がでるのは8割ほどの患者です。


 関節痛は四肢に対象性に現れますが、発生状況は次の順で現れ、関節の炎症や腫脹を伴うこともあります。

  ・手首・足首・指趾 > 膝 > 肘 > 肩

 更に、副次的な症状として、頭痛や結膜炎、羞明(激しい眩しさ)、不眠、全身疲労などの症状も現れます。

 本来、「チクングニヤ」という言葉は、マコンデ族の言葉で「かがんで歩く」という意味であり、痛みに苦しむ患者の様子を表しています。

 発熱は2日ほど続き急速に治まります。関節痛や頭痛、不眠、全身疲労などの症状は通常は5~7日ほど継続しますが、関節痛は急性症状が軽快後も数週間~数か月続くこともあります。この病気で死に至るのはまれで、致死率は0.1%ほどです。

 チクングニヤウイルス感染症は、アフリカ、南アジア、東南アジアに発症します。日本では2007年1月24日に、スリランカから帰国した日本人女性に国内で初めて感染が確認されました。