基本分野選択:HOME健康・医療館 現在:PC版スマホ版へ移動 今日の運勢館おすすめカラオケ愛唱館
sentofu体の病気心の病気医療技術医薬品健康増進栄養成分健康食品全身美容保険介護健康用語nullサイト情報


 
体の病気体の病気全般心臓・血管脳・神経呼吸器消化器内分泌・代謝腎臓・泌尿器骨・関節・筋肉血液・造血器皮膚目
耳鼻歯・口腔アレルギー膠原病感染症中毒がん女性の病気男性の病気子供の病気生活習慣病


体の病気
 

信号様式GIFアニメ アマゾン 信号様式GIFアニメ

 

〔身体の病気〕

◇感染症の病気◇

四類感染症

(Bウイルス病)


 〔Bウイルス病〕は、Bウイルス(オナガザルヘルペスウイルス、サルヘルペスウイルス)によるウイルス感染症で、正式名称を「Cercopithecine herpesvirus(CHV-1)」と呼ばれる病気です。

 Bウイルスは、ニホンザルなどアジア産マカカ属のサル類を自然宿主とし存在し、この宿主に対しては、単純疱疹類似の疾患を引き起こしますが、致死的感染にはなりません。しかし、人間に感染すると、致命的な疾患を引き起こします。


 Bウイルス病は、唾液などに感染性ウイルスが排出されるサル類による咬傷から感染します。

 潜伏期間は、早くて2日、通常は2~5週間とされ、咬まれた後、局所でウイルスが増殖し、咬傷部位の水泡、疼痛や所属リンパ節腫大がみられ、発熱、筋肉痛などのインフルエンザ様症状を呈します。

 その後、症状が進行すると、頭痛や吐き気、嘔吐、意識障害、嚥下困難などを来たし、最終的には運動麻痺、痙攣、呼吸困難から昏睡状態に陥ります。


 症状は、早期症状、中期症状、後期症状という段階に分けられ、重症の場合には、昏睡状態を経て呼吸不全で死に至ります。

 通常は、発症後2~30日で死に至ることが多く、致死率は70%以上ありましたが、最近は治療法の進歩で致死率は低下しています。

 Bウイルス病の全世界での発症例は40例以上あるものの、今のところ、日本国内での発症例はありません。しかし、動物園などサルを取り扱う施設では咬まれないように注意が必要です。


Bウイルス病の症状
早期症状

 接触部位および周辺部の水疱性発疹、潰瘍と激痛、あるいは掻痒感。所属リンパ節腫大。

中期症状

 発熱や接触部位または周辺部のしびれ感、知覚異常、時に筋弛緩あるいは麻痺、しゃっくりの持続。

後期症状

 脳幹症状、ウイルス脳炎に該当する神経症状として、複視、構語障害、眩暈、失調症、交差性麻痺、交差性知覚障害、脳神経麻痺、意識障害。副鼻腔炎、項部硬直、長時間の頭痛、悪心、嘔吐。