基本分野選択:HOME健康・医療館 現在:PC版スマホ版へ移動 今日の運勢館おすすめカラオケ愛唱館
sentofu体の病気心の病気医療技術医薬品健康増進栄養成分健康食品全身美容保険介護健康用語nullサイト情報


 
体の病気体の病気全般心臓・血管脳・神経呼吸器消化器内分泌・代謝腎臓・泌尿器骨・関節・筋肉血液・造血器皮膚目
耳鼻歯・口腔アレルギー膠原病感染症中毒がん女性の病気男性の病気子供の病気生活習慣病


体の病気
 

信号様式GIFアニメ アマゾン 信号様式GIFアニメ

 

〔身体の病気〕

◇感染症の病気◇

四類感染症

(野兎病)


 〔野兎病〕は、感染症法の四類感染症に指定された疾患であり、野兎病菌を原因とする人獣共通感染症です。

 野兎病菌は、グラム陰性、非運動性、無芽胞性、好気性桿菌です。

 野兎病は、野兎病菌に感染したノウサギ(野兎)やプレーリードッグ、野生げっ歯類などに感染します。


 ヒトには、これらの動物に直接接触したり、肉や血液に接触することで感染します。また、ノミやダニ、蚊などを媒介して経皮的に感染したり、飲食物を介して経口的、経気道的に感染することもあります。

 野兎病のヒトからヒトへの感染は起こりません。


 野兎病菌には、三つの型があり、北米型は症状が重症となりますが、日本で見られる型は軽症です。

 野兎病菌は極めて感染力が強い菌であり、北米型は生物兵器としての使用が懸念されています。

野兎病の分類
潰瘍・リンパ節型

 潰瘍・リンパ節型は全体で45~80%あり、特にリンパ節型が10~25%あります。

目・リンパ節型

 汚染した手で目を擦るのが原因で、5%未満です。

敗血症型

 5%未満です。

口・咽頭部型

 5%未満です。

胸膜・肺型

 5%未満です。



 野兎病の感染期間は、1~14日です。発病は突発的で、38~40度Cの発熱、悪寒、頭痛、気分不快、背部痛など全身の痛み、鼻かぜ、咽頭炎、咳、胸痛などの症状で発症します。

 直ちに治療を開始しないと、これらの症状は何週間も持続し、発汗、悪寒、体力消耗、体重減少などを呈するようにまります。野兎病菌がさらに広がると、肺炎や敗血症、髄膜炎などを起こすこともあります。

 野兎病菌は、粘膜だけでなく皮膚からも侵入する特徴があり、通常、侵入した部位で増殖し潰瘍を形成します。侵入部位付近のリンパ節で炎症を起こし、さらに別のリンパ節へと炎症を拡大してゆきます。野兎病は、最初に症状が出現した部位により分類されます。

 野兎病は、北米、ロシアなど主に北半球で発生し、日本国内では東北、関東での発生がみられます。農業従事者や狩猟者、本菌を扱う研究者が感染することが多い病気です。日本では1999年の1例以降の発症はありません。

 尚、この病気の原因菌である野兎病菌は、英語では、「Francisella tularensis」と呼ばれます。