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健康食品

〔発芽玄米〕

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発芽玄米の写真  
(出典:「無農薬栽培のミルキークイーンの発芽玄米」) 
 お米の籾殻だけを除去した玄米の胚乳には、高い栄養分があるのですが、このまま炊いて食べても効率よく吸収することはできません。

 この玄米に水を加え、一定温度に保っておいて、少しだけ発芽させた玄米を発芽玄米といいます。

 発芽玄米には、それまで新芽のために蓄えられていた栄養分が増加します。

 この発芽玄米を食べると、栄養分の吸収が格段によくなるのです。糖質も酵素によって分解され甘みが増します。蛋白質も分解されアミノ酸になり、玄米よりも美味しくなります。


 発芽玄米のギャバ(γアミノ酪酸)が、脳細胞を活性化し、血圧や血糖値を正常な値にしてくれます。高血圧、脳卒中、糖尿病などの予防効果もでてきます。

原産地・歴史 ◆〔発芽玄米〕の由来や歴史をご説明します。。
発芽玄米の由来・歴史  日本にお米が伝来したのは古来のことですが、発芽玄米がいつころから食されるようになったのかについては、興味ある物語があります。

 1953年(昭和28年)7月17日、未明から降り続いた大雨により、和歌山県の有田川が大洪水を起こししました。世にいう「有田水害」です。この水害で、多くの田畑を流し、多数の死傷者がでました。

 このとき、ひとつの米蔵が水没してしまい、そこに貯蔵されていた玄米は水浸しとなり、やがて発芽してしまいました。芽がでた玄米は売ることが出来ないがあまりにもったいないので、試しにこれを炊いて食してみると、意外なことに美味しく食べることができました。

 そればかりか、それを食べているうちに、長年の持病が改善したり、体調がよくなることに気づいたのです。ひょっとして、発芽した玄米には何かよいことが起こっているのではないかという話となり、この話が全国に知られるようになったのでした。後になって、発芽玄米の効果・効能が科学的に証明されることとなりました。

 1999年10月になると、健康食品の大手企業ファンケルが、発芽玄米を商品化し発売しました。マスコミでも話題となり、大ブームが起こりました。これに引き続いて、現在では多くの健康食品メーカーやサプリメントメーカーなどが発芽玄米を発売しています。


主な栄養成分 ◆〔発芽玄米〕の主な栄養成分についてご説明します。
発芽玄米の主な栄養成分  発芽玄米は、通常の玄米を水分の多い状態に晒して、0.5~1.0mmほど発芽させた状態の米です。玄米はもともと白米よりも栄養価が高いのですが、それを更にパワーアップしたのが発芽玄米なのです。

 発芽玄米に含まれる栄養成分は、GABA(ギャバ:Gamma-AminoButyric Acid)と呼ばれる特殊な成分が含まれています。GABAは、抑制性の神経伝達物質で、正式名は「γ-アミノ酪酸」と呼ばれ、ギャバには、血圧を下げ、中性脂肪を減らすなどの作用をもっています。発芽玄米100g中のギャバの量は、少ない品種でも6~7mgほどあります。

 その他にも、炭水化物、脂質、食物繊維、ビタミンB1、ビタミンEなどが含まれています。

 また、抗酸化物質であるイノシトール、フェルラ酸、トコトリエノール、フィチン酸などが含まれます。そして、米糠の脂質には、フェルラ酸とステロールとが縮合したエステル類であるγ-オリザノールという物質が含まれます。

 ミネラル分についてもカルシウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、亜鉛などが含まれています。


主な効能・効用 ◆〔発芽玄米〕の主な効用・効能についてご説明します。
発芽玄米の主な効用・効能  発芽玄米のGABA(ギャバ:γ-アミノ酪酸)には、脳細胞を活性化し、血圧や血糖を自然に戻す特性があります。高血圧、脳卒中、糖尿病などの予防効果があります。

発芽玄米に含まれる物質の作用
GABA  GABAは、血圧調節作用があり、高すぎる血圧を降圧します。神経を鎮静し、中性脂肪を抑制します。腎臓や肝臓の働きを高めます。

食物繊維  発芽玄米は、玄米に対して食物繊維の量が10~15%ほど多くなります。便秘を改善し、大腸がんの発生や高コレステロール血症を予防します。

 腸内腐敗菌の活動を弱め、血糖値の急激な上昇や低下を防ぎます。

抗酸化物質 イノシトール  脂肪肝・動脈硬化を防ぎます。

フェルラ酸  活性酸素を取り除き、メラニン色素の生成を抑え、美白効果があります。

トコトリエノール  活性酸素を除去し紫外線から肌を守ります。また、悪玉コレステロールの増加を抑えます。

フィチン酸  貧血や高血圧を防ぎます。また、メラニン色素の生成を抑えます。

PEP阻害物質  PEPは、プロリルエンドペブチダーゼという特殊な酵素で、アルツハイマー病患者の脳内に異常に多く存在しています。発芽玄米は、このPEP酵素の活動を阻害するので、アルツハイマー病の予防や治療に効果が期待されています。

亜鉛  生殖機能の低下や動脈硬化を防ぎ、味覚を正常に戻します。

ビタミンE  抗酸化作用があり、必須脂肪酸の酸化を防ぎます。



風作用・注意点 ◆〔発芽玄米〕の副作用や注意点についてご説明します。
発芽玄米の副作用や注意点  発芽玄米は、日常的な食事で摂取される白米より豊富な栄養分を含んでいますが、米には違いはなく、特別な副作用などは報告されていません。

 GABAの1日あたりの摂取量の目安は10~20mgとされ、発芽玄米100gあたりに10mgほど含まれています。

 発芽玄米には、米アレルギーの原因となるアレルゲン量が白米や玄米に比べて少ないとの報告があります。


料理のコツ ◆〔発芽玄米〕の料理のコツをご説明します。
発芽玄米の料理のコツ  普通の玄米は、炊きにくく、しかも美味しくないし、消化も悪いという欠点がありますが、発芽玄米にすると、これらの欠点がなくなり、美味しく食べることができるようになります。

 発芽玄米の炊き方は、白米ご飯と同様に計量し、軽くすすぎます。普通のお米のように本気で研ぐ必要はありません。電機炊飯器で炊く場合、水は少し多目に入れ30分ほど穂飛ばします。その後、普通どおりて炊けば出来上がりです。