日本における小麦の生産品種は160品種以上もあるとされ、その内で農林番号のある登録品種は57種類あります。現在でも各地の農業試験場などで優れた品種が開発されています。
品種名
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誕生年
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開発者
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特徴など
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小麦農林10号
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1935年 |
岩手県農業試験場 |
耐寒耐雪性が強い品種で、世界的な小麦の生産性向上に貢献しました。
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ホクシン
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1995年 |
北海道北見農業試験場 |
日本で最も広く栽培されている小麦品種で、北海道において秋まき小麦として栽培されています。
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農林61号
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1944年 |
佐賀県農業試験センター |
短稈で穂数多く、倒れにくく多収の小麦で病気にもつよく、水田の裏作栽培として最も多く栽培されている品種です。
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チクゴイズミ
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1996年 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
西日本を中心に多く栽培されていて、柔らかくモチモチとした食感が特徴の小麦です。
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春よ恋
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2001年 |
ホクレン農業共同組合連合会 |
うどんこ病に強く、北海道で春まき小麦として栽培される小麦です。
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さぬきの夢2000
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-年 |
香川県農業試験場 |
讃岐うどん用として開発された小麦で、製麺用の品種です。讃岐うどんのなめらかさ、粘り、腰に最適ですが、うどんこ病には弱い小麦です。
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シラネコムギ
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1970年 |
長野県 |
耐寒性に優れ東北地方で秋蒔き型の早生品種として栽培されている小麦です。
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きたもえ
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2001年 |
北海道北見農業試験場 |
北海道地方で秋まき小麦として栽培されています。
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タクネコムギ
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1974年 |
北海道北見農業試験場 |
北海道地方で栽培される穂粒数が少ない小麦で、成熟すると穂が赤くなるので赤麦とも呼ばれます。
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もち姫
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1995年 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 |
史上初のもち小麦として2007年に実用化されました。
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ミナミノカオリ
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1992年 |
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 |
蛋白質に富み、パンや醤油に向く小麦で2006年に登録されました。
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ASW(オーストラリアスタンダードホワイト)
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-年 |
ウエスタン・オーストラリア州 |
オーストラリアの製麺用小麦で、日本での輸入小麦の大半を占めています。
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デュラム
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-年 |
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たんぱく質(グルテン)に富み、パスタように用いられる小麦です。
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プライムハード (PH)
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-年 |
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強力粉、パン等の原料となる小麦です。
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ウエスタンホワイト (WW)
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-年 |
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薄力粉、菓子・ケーキ用となる小麦で、通称ダブダブと呼ばれます。
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