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健康食品

〔小麦胚芽〕

穀物類とは 小麦 大麦
蕎麦(そば) ライ麦 燕麦 トウモロコシ
粟(あわ) 黍(きび) 古代米
大麦若葉エキス 雑穀米 五穀米 十二穀米
十六穀米 玄米 発芽玄米 胚芽米
米糠(こめぬか) 小麦胚芽

小麦粒の構造  小麦粒は、表皮、胚乳、胚芽の三つの部分から出来ています。表皮は「ふすま」と呼ばれる部分で重量比で小麦粒の15%ほどあります。

 胚乳は、小麦が発芽し成長するときに必要な栄養分となる部分で、小麦粒の83%ほどを占めています。

 胚乳の主な栄養成分は、糖質とたんぱく質で、食用としては、この部分が「小麦粉」となります。

 胚芽は、将来小麦が芽を出し成長する基になる「発芽部分」で小麦粒の2%ほどを占めています。小麦胚芽は五大栄養素をバランスよく含んでいて、「植物のたまご」と呼ばれることもあります。


 小麦胚芽の主な栄養成分は、ビタミンB群、ビタミンE、カルシウム、鉄などのミネラル、食物繊維などです。

 小麦胚芽には、整腸作用があり便秘の改善をはじめ、美肌効果、骨粗しょう症の予防など様々な効用があります。


原産地・歴史 ◆〔小麦胚芽〕の原産地や歴史をご説明します。
小麦胚芽とは

 小麦の粒は大きくは、このページの上部の図で示すように、「表皮」「胚乳」および「胚芽」という三つの部分から構成されています。そして、それぞれの部分の栄養成分や機能は次のようになっています。

小麦の粒の構成
表皮  小麦の表皮は、重量比で小麦粒の約15%ほどを占めています。この部分は通常「ふすま」と呼ばれ、多くは家畜の飼料として利用されます。また、食物繊維が豊富でシリアルなどに利用して食用にもなります。

胚乳  胚乳は、小麦粒の約83%を占めています。主な栄養成分は、糖質、蛋白質であり、本来は小麦の胚芽が芽を出し生育するために必要な栄養分の補給基地となります。収穫した小麦から胚乳だけを取り出したものが小麦粉で食用となります。

胚芽  胚芽は、小麦粒の約2%を占めています。胚芽は、将来、根や子葉となって、小麦が発芽し生育するための根源部位であって、脂質、蛋白質、ビタミンB1、ビタミンB6などの栄養成分がぎっしり詰まっています。

 小麦胚芽には、五大栄養素がバランスよく含まれているので、しばしば「植物のたまご」とも呼ばれます。

 製粉工程で、小麦胚芽を取り出して「小麦胚芽油」を搾り出すほか、加熱処理などを加えて小麦胚芽食品としても利用されます。


小麦胚芽の原産地・歴史

 群馬県に日清製粉という企業があります。天皇陛下のおきさき様、美智子妃殿下のお父さんの会社です。この企業は1900年に「館林製粉株式会社」として設立され現在に至っている優良企業です。

 この企業では、1914年に日本で初めての小麦、および小麦粉の化学的研究を開始しました。そして、1935年には、小麦胚芽の有効成分の研究を開始し、研究推進の一環として理化学研究所の鈴木梅太郎博士の研究室に市場彰芳を派遣し、小麦胚芽のビタミンをはじめとした有効成分について研究を開始しました。

 この研究が後に小麦胚芽が健康食品として広く知られる基となりました。

 1940年にはビタミンB6を発見、合成法を確立しました。当時の政府の要請により日清の工場で製造を開始しました。これらの研究はやがてコエンザイムQ10などの研究につながってゆきました。


主な栄養成分 ◆〔小麦胚芽〕の主な栄養成分についてご説明します。
小麦胚芽の主な栄養成分

 小麦胚芽の主な栄養成分は、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維、タンパク質などです。特に、ビタミンB1、ビタミンB6、ビタミンEなどが豊富です。ビタミンB1は、白米を主食とする日本人には不足しがちな成分で、これが不足すると疲労や便秘、脚気などの病気のもとにもなります。

 下表に玄米と小麦全粒粉、および小麦胚芽の栄養成分の比較を示します。それぞれ100g当たりの成分量です。

玄米・小麦全粒粉・小麦胚芽の栄養成分比較
栄養成分 玄米 小麦全粒粉 小麦胚芽
エネルギー 350kcal 333kcal 412kcal
たんぱく質 6.8g 12.8g 34g
脂質 2.7g 2.9g 14.1g
炭水化物 73.8g 68.2g 32.8g
食物繊維 3.0g 11.2g 8.9g
ビタミン類 ビタミンB1 0.41mg 0.34mg 2.36mg
ビタミンB2 0.04mg 0.09mg 0.72mg
ビタミンB6 0.33mg 1.17mg
ビタミンE 1.3mg 1.5mg 18.2mg
パントテン酸 1.27mg 1.26mg
葉酸 48μg 400μg
ナイアシン 6.3mg 5.7mg 3.33mg
コリン 340mg
ルチン
ミネラル類 カルシウム 9mg 26mg 42mg
カリウム 230mg 330mg 1080mg
2.1mg 3.1mg 8.71mg
マグネシウム 110mg 140mg 310mg
亜鉛 3mg
ナトリウム 2mg 0mg
リン 290mg 310mg 1090mg


主な効能・効用 ◆〔小麦胚芽〕の主な効用・効能についてご説明します。
小麦胚芽の主な効用・効能

 小麦胚芽の主な健康効果は、肌や皮膚の老化を防ぎ若々しく保つ美肌効果、骨や歯の発育促進・骨粗しょう症予防効果、体の酸化・老化抑制効果、貧血予防、動脈硬化・肝臓病・心筋梗塞・がんなど生活習慣病予防効果などです。


風作用・注意点 ◆〔小麦胚芽〕の副作用や注意点についてご説明します。
小麦胚芽の副作用や注意点

 よく知られるように小麦には、アレルギー性があります。小麦アレルギーのない方は大丈夫ですが、小麦アレルギーのある方は小麦胚芽を摂取すると危険です。


料理のコツ ◆〔小麦胚芽〕の料理のコツをご説明します。
小麦胚芽の料理のコツ

 玄米食を長年続けている方は、玄米が消化が悪いために、かえって体調を崩すことがありますが、このような場合に小麦胚芽や豆類を食べると、体調が回復することもあります。


健康食品・サプリメント ◆〔小麦胚芽〕の市販健康食品・サプリメントはありますか?
市販小麦胚芽・サプリメントの例

 小麦胚芽を含有する健康食品・サプリメントは、ケンコーコムなどから販売されています。これらのご利用に関しては、販売会社のご説明だけでなく、上記の内容もよく理解して下さるとよいと思われます。

小麦胚芽サプリメント例
ケンコーコム ・創健社 小麦胚芽(粉末)
・ハウザー 小麦ハイガ(小麦胚芽) 粉末
・日清ファルマ 小麦胚芽