〔花梨(かりん)〕 |
(出典:Wikipedia the free encyclopedia)
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花梨(かりん)は、バラ科カリン属の落葉性高木、およびその果実を指し「クワズナシ(喰わず梨)」とも呼ばれます。 中国では「木瓜(もっか)」と書きます。花梨はまた、寺社の境内に植えられている場合は、「安蘭樹(アンランジュ)」とも呼ばれます。 花梨の原産地は中国で、日本には1000年以上前に渡来しました。 |
花梨の果実は芳香がありますが、非常に固く酸味も強いので、生食には適しません。しかし、砂糖漬けやハチミツ漬け、ジャム、花梨酒などに加工すれば、それなりに食べられます。 花梨の果実は「和木瓜(わもっか)」あるいは「木瓜(もっか)」という生薬名を持っています。この生薬は、喉の薬として漢方では有名です。 花梨には、木瓜などの生薬名があるように、風邪や喘息などによる咳や痰などの喉の炎症を鎮めてくれる作用があるとされ、民間療法での咳止め薬としても利用されてきました。 |
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