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栄養成分

〔銅〕


 銅は、いろいろな臓器に分布して存在し酵素の成分にもなっています。

 銅は、鉄から赤血球中のヘモグロビンという色素を生成するときに働き、腸管からの鉄の吸収を助け、骨髄でのヘモグロビン生成時に鉄の利用効率を上げる効果があります。

 また、銅は多くの酵素の成分となって、骨や血管壁を強化するコラーゲンやエラスチンの生成に重要な役割を果たします。

 体内に約75~150mg含まれています。


 通常の食事で過剰摂取は起こりませんが、銅製の食器などに酸性食品を保存すると中毒症状が起こることがあります。もしも銅の過剰摂取があると、体内の亜鉛を減少させ不眠症、抜け毛、月経不順、うつ病の原因となります。

 銅を多く含む食品は、レバー・ココア・チョコレート・カキ・蟹・エビ・ゴマ・大豆などです。


栄養成分の体内存在場所 ◆〔銅〕は体内ではどこに、どのような形で存在するかご説明します。
銅の体内での存在場所


主な機能・効能・効用 ◆〔銅〕の主な機能・効用・効能についてご説明します。
銅の主な効用・効能

 銅の主な効用・効能には次のようなものがあります。

・鉄による造血作用をサポートする。
・骨を強化する。
・血管壁を強化する。
・髪や皮膚の色を正常に保つ


栄養所要量 ◆〔銅〕の栄養所要量についてご説明します。
銅の栄養所要量

 厚生労働省発表の2010年版〔日本人の食事摂取基準〕で、微量ミネラルのひとつである銅についての摂取基準は次のように規定されています。

・18歳未満では耐容上限量が表示されていませんが、耐容上限量がないわけではありません。 該当年齢の推奨量を参考にしての摂取が重要です。
・妊婦、授乳婦では耐容上限量の表示がありませんが 耐容上限量がないわけではありません。通常時の耐容上限量を参考にしての摂取が重要です。

銅の食事摂取基準〔mg/日〕
年齢(歳) 男性 女性
推定平均必要量 推奨量 目安量 耐容上限量 推定平均必要量 推奨量 目安量 耐容上限量
0~5月 - - 0.3 - - - 0.3 -
6~11月 - - 0.3 - - - 0.3 -
1~2 0.2 0.3 - - 0.2 0.3 - -
3~5 0.3 0.3 - - 0.3 0.3 - -
6~7 0.3 0.4 - - 0.3 0.4 - -
8~9 0.4 0.5 - - 0.4 0.5 - -
10~11 0.5 0.6 - - 0.5 0.6 - -
12~14 0.6 0.8 - - 0.6 0.8 - -
15~17 0.7 0.9 - - 0.6 0.7 - -
18~29 0.7 0.9 - 10 0.6 0.7 - 10
30~49 0.7 0.9 - 10 0.6 0.7 - 10
50~69 0.7 0.9 - 10 0.6 0.7 - 10
70以上 0.6 0.8 - 10 0.5 0.7 - 10
妊婦 付加量 +0.1 +0.1 - -
授乳婦 付加量 +0.5 +0.6 - -


欠乏症 ◆〔銅〕の欠乏症についてご説明します。
銅の欠乏症・過剰症


過剰症 ◆〔銅〕の過剰症についてご説明します。
銅の過剰症


食品・食材・サプリ ◆〔銅〕を多く含む食品や食材、サプリメントについてご説明します。
銅を含む食品・食材・サプリメント

 銅を多く含む食品、食材には次のようなものがあります。

・魚介類:サクラエビ、イイダコ、シャコ
・豆類:大豆、そら豆
・種実類:カシューナッツ、アーモンド、ビスタチオ